愛犬との散歩中、偶然出会った男児からかけられた「言葉」が素敵だったという、LUSH DOG Rei&Ikeda(@lush_dog)さんのツイートが話題です。
この日、愛犬の零(れい)ちゃんといつものコースを散歩していたLUSH DOG Rei&Ikeda(@lush_dog)さん。すると背後から突然、見知らぬ男の子から声をかけられたそうです。
「『柴犬?それ柴犬?』って幼稚園男児に声をかけられた。『違うよ~。この子は雑種。いろんな犬種が混じってるんだよ』と答えたら、『虹色もいろんな色が混じってるんだよ。それと一緒?』だって。いいね。虹色犬だ、君は」
愛犬に「虹色」という素敵な言葉をつけてくれた男児とのやりとりについて、投稿者のLUSH DOG Rei&Ikeda(@lush_dog)さんにお話を聞きました。
犬はみんな「虹色」
ネガティブなイメージもある「雑種」という言葉。それを「虹色」という素敵な言葉で表現した男児のピュアな感性に対し、リプ欄には多くの絶賛の声が寄せられました。
「みんなを幸せにする虹色犬」
「いいっすね、その表現」
「ハナマル解答(涙)」
「なんだか我が家の子たちに言ってくれたようで、嬉しい」
男児から「虹色犬」と名づけられた雑種犬の零(れい)ちゃんは、14歳になるもと保護犬の女の子。「犬との暮らし」をサポートする、「しつけ方インストラクター」のLUSH DOG Rei&Ikeda(@lush_dog)さんのパートナードッグとしても活躍するワンちゃんです。
「屈託なく話しかけてきてくれるとても可愛らしい子でした」「改めて考えたら、犬はみんな虹色犬だなぁと思いました。誰ひとりとして同じ子はいませんものね」と、ツイートしていたLUSH DOG Rei&Ikeda(@lush_dog)さんにお話を詳しく伺いました。
世界がパッと明るくなりました
ーー男の子はどんな風に話しかけてきたのですか?
「ツイートの通り、私と愛犬の背後から突然、話しかけてきたんです。声に気づいて振り返ると、彼は自転車にまたがっていて、地面を足で蹴りながらピューンとやってきました。屈託なく人懐っこい話し方の子で、きっと誰にでもあんな風に話しかけているのかなと思いました。
私がキャンプの焚き火用に集めていた小枝を持っていたのを見つけて、『それをポーイって投げて犬と遊ぶの?』と聞いてきたので、犬に興味があるのかなと思い、『犬が好きなの?』と聞こうとしたら、『じゃあね~バイバーイ!』と、自分が喋りたいだけ喋って、またピューンと去っていきました(笑)。秋風みたいな、朗らかで元気な子でした」
ーー可愛いですね(笑)。以前にもその子を見かけたことが…?
「彼に出会ったのはその時が初めてです。園児さんかなと思ったのは、単純に背格好と、幼稚園児っぽいジャージを着ていたからでした」
ーー「虹色もいろんな色が混じってるんだよ。それと一緒?」という男児の言葉を聞いて、どんなふうに感じられましたか?
「まさか『虹色」という言葉が返ってくるとは思わず、一瞬、『私は何の話をしていたんだっけかな?』と、戸惑ってしまいました(笑)。でもその子の豊かな感性から生まれたその言葉に、愛犬を見ながら、『おおお…そうか、虹色なのか、この子は…』としみじみ思い、世界がパッと明るくなったように感じました。それってとても素敵なことだなぁと感じてツイートしたのですが、多くの方も、『素敵だね』と感じてくださったみたいで、それがまた嬉しかったです」
犬にも人にもいろんな色がある
ーー「雑種」という言葉にはネガティブなイメージもありますもんね…。
「本来『雑種』という言葉も、『いろんな色が混ざって生まれた子』という意味であって、純血種でもどの犬でも同じだと思います。いろんな人がいるように、いろんな色の犬がいて、そこから生まれるコミュニケーションにも、いろんな色があると思います。
それぞれの子が持って生まれた色を、さらに素敵に彩ってあげることが、私たち飼い主の役目であり、それをお手伝いするのが『しつけ方インストラクター』である私の仕事の役割だと思っています。そのことを改めて、愛犬を『虹色』と言ってくれた小さな男の子に教えてもらった気がします」
◇ ◇
その後、「虹色」と言ってくれた男の子には、残念ながらまだ再会できていないのだそうです。
「近くにお家がある子なのかなと思うのですが、それ以降はまだ会えていません。また会えたら今度は、『犬が好きなの?』と聞いてみたいです」(LUSH DOG Rei&Ikedaさん)
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