11月18日公開の映画『愚か者のブルース』では、ヒモ男に尽くしてしまう風俗嬢・タマコ役。一方、実生活ではコロナ禍のステイホームをきっかけに自宅での楽しみ方に気づいたという。「一人の時間は大事」という熊切あさ美(42)が、その魅力を語る。
一人の時間がものすごく楽しい
恋に盲目なタマコに「恋愛とはハマり過ぎるとよくないもの。尽くし過ぎもよくありません」と釘を刺す熊切。かくいうご本人もステイホームをきっかけに思わぬ心境に辿り着いたらしい。
「コロナ禍での家から出られない期間を経て、一人時間の気楽さを実感しました。両親にこれを言うといつも怒られますが、一人の時間がものすごく楽しい」と魅力を発見。
結婚したり、婚活アプリに登録したり。コロナ禍を契機に人との繋がりを求める友人も多かったそうだが「私はそれにビックリ。今はサブスクやネットショップもあって便利で快適な時代です。一人で配信作品の世界に没入しながらの家飲みはコスパもいいし快適。一昔前と違ってライフスタイルは大きく変化しました。不謹慎かもしれませんが、一人でいることは苦ではなかったので毎日幸せを感じながら生きていました」。
周囲から「あんたは雑草」
その心境は現在進行形。「独り身の気軽さや楽しさは沢山あるので、今も満喫中です。結婚願望も強くないし、一人の家が好きなので誰かと一緒に住むのだとしたら変に気を使ってしまいそう。周囲からは『あんたは心が強い。雑草だ』とよく言われます」と恐縮しつつも、日々羽を伸ばしている。
『愚か者のブルース』では落ちぶれた映画監督・大根(加藤雅也)を支えるタマコを熱演。「若い頃の私は恋愛に一途だったので、たとえヒモであっても夢を語る大根監督に惹かれるタマコの心情は理解できます。若い頃ってそういう男性がカッコよく見えるものだから」と実感を持って演じることができたようだ。