思わず笑ってしまうゴマフアザラシの動画と共に「Q.どうやって獣舎に帰るの？『A.歩いて帰ります』。オットセイ達と違って、ほふく前進歩き。勢い良すぎてドアップ」とTwitterでつぶやいた、那須どうぶつ王国（＠nakprstaff）さんの投稿が話題です。
「なんだこいつ、可愛すぎる！」
「ボヨンボヨンからの超ドアップ」
「動きがアザラシと言うよりもドラクエのスライムっぽい💧」
「カトちゃんケンちゃんのヒゲダンスを思い出した🤣🤣🤣🤣」
多くのリプライや8.8万件のいいねが寄せられたのは、17歳のゴマフアザラシ笑大（しょうた）くん。つぶらな瞳で、ゴロゴロと転がるゴマフアザラシからは想像もできないほどの速さとダイナミックな動きで迫りくる全力のほふく前進？！→お目めクリクリ、お鼻ドーン！の衝撃映像に、リピート再生する人も続出。
急いで帰りたかったのか？はたまた飼育員さんが大好きだったからなのか？事の真相を飼育員さんにお伺いしました。
ーー17歳の笑大くんは、今が育ち盛りといった感じですか？
「アザラシの17歳は、人間でいうと50～60歳くらいに当たります。2005年3月31日、伊勢シーパラダイス生まれで、（那須どうぶつ王国には）2007年に入園してきました」
ーー意外に大人！家族はいるんですか？
「今、飼育しているゴマフアザラシは2頭で、もう1頭が、お嫁さんの笑子（えこ）です。笑子は、ごはんを食べるのも走るのも勢いが凄くて、よく怖いと言われてしまうんですが、お顔はとっても可愛い系なんですよ。笑大はとっても優しくマイペースな性格で、笑子にお魚を譲っちゃうくらい」
ーーそんなマイペースでジェントルマンな笑大くんが、動画では驚きの勢い。獣舎への帰り道は下り坂ですか？
「いえ、道は平らなんですが……前を見ていなくて、勢い余ってぶつかってました（笑）」
ーー痛そう～。そう言えばじゃり道でのほふく前進の姿に「お腹が擦れて痛くないの？」と心配するコメントもたくさん見られました。
「アザラシの皮膚はとても丈夫で、体脂肪率40～50％と皮下脂肪も厚いのが特徴。だから、野生のアザラシは、ゴツゴツした氷の上でもへっちゃらなんです。笑大も平らな道があるのに、いつもゴツゴツした岩に乗り上げて近道してます」
ーー動画のラストはインパクト大のドアップでしたが、この後の様子は？
「無事獣舎へ戻り、ごはんの魚を食べて満足してました。ゴマフアザラシのいる水辺エリアでは、お客さまがアザラシやペンギンにごはんをあげられる『ランチタイム』があるんですが、笑大はお客さまに魚をもらおうと、口を開けて待っている姿も人気です。魚を食べた時は、まるで笑っているような顔をしてくれるんですよ！」
どうやら大好きなごはんタイムで、お魚めがけて猛突進だった笑大くん。バタフライさながらに全身を揺らし、弾むように前進する様子に、Twitterも大にぎわい。
「100キロ越えとは思えない軽やかさ！」
「体幹の強さハンパない」
「腹芸」
「朝から元気でました」
「陸で動くの速くて驚きました」
「歩行の概念が変わった」
さらに「笑大の動きは毎日変わりませんが、マイペースなので開園してもプールまで行かず、（途中の）草地で日向ぼっこしている時もあります」と飼育員さん。Twitterでは、そんな出勤風景の動画も投稿されており、こちらも話題を集めています。雪が降れば、雪の上でゴロゴロしたり、雪を食べてみたりと、冬ならではのさまざまな行動も見せてくれるそうです。
■那須どうぶつ王国のTwitter https://twitter.com/nakprstaff/
