チータラなのか、あずきバーなのか…? 「甘~い チータラ あずきバー味」が2022年10月10日に発売され、Twitter民の間で「脳がバグる」と話題になりました。看板商品「チータラ」などのおつまみで有名な「株式会社なとり」(東京都北区)が、「井村屋」の「あずきバー」とコラボしたユニークな商品です。
SNSでは「勇気が出なかった」という人もいれば、「迷わずに買った」「目を疑ったけど、食べると普通においしい」「まんまあずきバー」とあずきバーファンからは好反応。しょっぱいおつまみのチータラがアイスとタッグを組むとは一体どういうことなのか。
実はこれまでカルビーの「ピザポテト」、ペヤングの「やきそば」(いずれも終売)とのコラボはありましたが、どれも親和性を感じさせるもの。今回、なぜ井村屋との企画が実現したのか、発売元のなとりの担当者に話を聞きました。
「井村屋さんからお褒めの言葉をいただきました」
――そもそも、なぜチータラを甘くしようと?
「今、チルドチーズ市場では甘いタイプが売れているので、甘みのあるチータラの発売を検討しました。また、チータラ=しょっぱい・お酒のイメージがあり、驚き・楽しさを演出する意味でも“甘い×チータラ”は面白いものができるのではないかと考えました」
――コラボレーションのお相手が井村屋だった理由は?
「前提として和菓子とクリームチーズは相性が良いんですね。その中でも最近のトレンドである“あんこ(小豆)”から思い浮かんだ商品が、井村屋さんの大人気アイス「あずきバー」だったので、弊社からお声がけさせていただきました」
――企画を持ちかけた時の井村屋の反応は?
「当初は“本当に合うのか”と少し懐疑的に思われていたようですが、試作品をご試食いただいたところ、“あずきバーをリアルに再現できています”とお褒めの言葉をいただきました!
あずきバーの風味を再現するのに大変苦労しました。井村屋さんの方々に協力いただきながら、両社で満足のいく品質に仕上げることができて嬉しいです」
――今回の企画に対する社内の反応は?
「社内では“こんな組み合わせが合うわけない”という反応が多かったのですが、いざ試食してもらうと“意外に美味しい”との声が上がりました。
購入いただいたお客様からも同様の感想を多数いただきました。SNSでは、意外な組み合わせがウケて驚きの反応が多数あがっているようです。しょっぱいはずのチータラが甘いという点でも、驚きにつながっているのではないでしょうか」
――「あずきバーはとても硬いですが、本品はやわらかな食感です」と書かれたパッケージも面白いですね。
「食感のギャップをあえて”まじめ”に表現し、“井村屋さんのあずきバーのパッケージを真似たチータラ”という面白さを意識しました。そのうえで少しでも情報を整理し、お客様に伝わるデザインに仕上げています」
――売れ行きが良ければ定番になる可能性も?
「”今しか食べられない”との楽しみを大切にしたいため、あえて定番化はしません。でも売れたら再販の可能性はあるかもしれません」
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「意外性ある組み合わせに驚いていただき、実際にご賞味いただければ組み合わせの良さを実感いただけると思います」と力説していた担当者。日本人好みの甘じょっぱい味わいは、全国の量販店で2023年1月31日までの期間限定販売、参考小売価格129円(24g)。
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