「更年期後」の女性が感じる身体の不調…「肩こり」「腰痛」「寝つきが悪い、眠りが浅い」など多く

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小林製薬株式会社は、2022年9月に行った「更年期後不調」に関する調査について、このほど結果を発表しました。55~69歳の女性にみられる「更年期後の不調」は「肩こり・腰痛・冷え・重だるさ」といった症状が多く、同年齢層で2割程度の出現率がみられたそうです。

調査した同社の説明によると、女性は生涯にわたって、女性ホルモンの影響を受け続けるといいます。初潮に始まり、妊娠・出産し、閉経、さらにその後に至るまで、女性ならではのからだの仕組みをコントロールするのは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれる2つのホルモンで、特に更年期症状に直結するのはエストロゲンだといいます。

更年期は40代半ば~50代半ばごろの、卵巣の活動が停止し、月経が全く起こらなくなる“閉経”前後の10年間を指します。エストロゲンの分泌が減少するだけでなく、乱高下して大きく乱れることで更年期障害といわれるほてりや発汗、イライラなど様々なからだの不調が起こるといいます。また、更年期特有の症状が治まっても、閉経後の慢性的なエストロゲンの不足により、身体と心に様々な変化がもたらされるといいます。

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そこで、55~69歳の女性5703人のうち、「更年期だった時期もあったが、今は更年期ではない」とする「更年期後の女性」1987人を対象に「更年期後に起こる不調」を聞いたところ、「肩こり」「腰痛」「寝つきが悪い、眠りが浅い」といった回答が寄せられたといいます。更年期障害の主な症状である「ほてり」「気分の落ち込み」といった症状は減っており、更年期後は別のタイプの不調が現れることもわかったといいます。

こういった「肩こり・腰痛・冷え・重だるさの症状がある」と回答したのは、55~69歳女性5703人のうち、23.4%だったといい、同社は「更年期後不調の出現率」としてこの割合を紹介しています。

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同社は「エストロゲンが欠乏すると、血流不足や骨・筋肉組織の衰えによる筋骨量の低下により、肩こりや冷えなどを引き起こします」と、更年期後不調の症状について説明。

また「昔の女性は、閉経する50歳頃に寿命となり、人生の幕を閉じていましたが、今の女性の平均寿命は85歳を超えています。閉経時期は昔と同じ50歳頃なのに、現代の女性は閉経から30~40年もの時間を生きるのです!更年期、そして更年期後に現れる不調と向き合い、適切に対策を行っていくことが大切です」と述べています。

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