ファッショナブルで華やかなアパレル販売職ですが、「理想と違った」と感じて転職を考える人も少なくないと聞きます。そこで、アパレル販売員から異業種・異職種に転職した経験がある全国の男女176人(女性123人・男性53人)に調査をしたところ、転職理由で最も多かったのは「収入・待遇への不満」でした。また、アパレル販売員からの転職先は「事務職」が最多だったそうです。
株式会社ビズヒッツが「アパレル販売職からの転職理由に関する意識調査」と題して2022年8月~9月の期間に実施した調査です。
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アパレル販売員から異業種・異職種に転職した経験がある176人に「転職理由」を聞いたところ、1位は「収入・待遇への不満」(46人)でした。次いで、2位「休日・勤務時間への不満」(37人)、3位「体力的にキツイ」(30人)、4位「他の仕事への興味」(27人)と続き、上位の結果と回答者からのコメントは以下の通りとなりました。
【1位:収入・待遇への不満】
・好きな仕事だったが、給料が安すぎる(26歳男性)
・3年働いていても給料が上がらなかったため(27歳女性)
【2位:休日・勤務時間への不満】
・周りの友人と休みが合わず、人と休日に会ってリフレッシュできなくて疲れてしまった(23歳女性)
・拘束時間が長く、不定休だったため(26歳 女性)
・休暇をしっかり取りたかったからです。アパレル店舗は人員ギリギリなので、欠員が発生すると代わりに出勤しなければなりません。代替休暇が難しい場合、休日が1日少なくなるので非常に不満がありました(35歳男性)
【3位:体力的にキツイ】
・長時間の立ち仕事が体力的にキツかったため(21歳女性)
・重いものを持ったり立ちっぱなしだったりと、体力的にキツかったので(32歳男性)
【4位:他の仕事への興味】
・もともと美容部員になりたくて就活していましたがうまくいかず、一旦アパレル販売員になりました。諦めきれず再挑戦して転職しました(20歳女性)
・接客をしていて人相手の仕事のおもしろさを知って、専門的な仕事をしてみたいと思ったから(27歳女性)
・幅広くいろいろな仕事を経験してみたいと思ったから(31歳男性)
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続いて、「アパレル販売員からの転職先」を聞いたところ、1位は「事務職」(59人)でした。次いで、2位に「営業職」(25人)、同率3位に「飲食業」「他業種の販売員(いずれも11人)という結果となっていたそうです。
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最後に、「アパレル販売員の経験が活かせるスキル」については、1位「コミュニケーションスキル」(93人)、2位「接客・営業スキル」(33人)、3位「マナー・身だしなみ」(28人)、4位「柔軟な対応力」(19人)という結果になりました。上位の結果と回答者からのコメントは以下の通りです。
【1位:コミュニケーションスキル】
・コミュニケーション能力はどの仕事をする上でも大切なため、とても役に立ちました(24歳女性)
・会話・コミュニケーションなくして仕事は成り立たないと思う。沈黙の多い会議など、生産性の低い仕事を前に進めるきっかけをつくれると思う(26歳男性)
・社内外の方と円滑にコミュニケーションできる(29歳女性)
【2位:接客・営業スキル】
・話しかけるタイミングや会話術など、接客業を行う際にはとても役に立った(22歳女性)
・お客様にアプローチするテクニックは、他の販売や営業の仕事に応用できます(26歳女性)
・「接客が良い」と言われる(32歳男性)
【3位:マナー・身だしなみ】
・会議・ミーティング時の服装選びなどに役立ちました(26歳男性)
・お客様対応にそのまま生かせる(31歳女性)
・電話対応の言葉遣いがきれいだと褒められました(41歳女性)
【4位:柔軟な対応力】
・トラブル対応などを通じて、対応能力が身につきました。状況判断するのに使えます(22歳女性)
・イレギュラー等が起こったとき、臨機応変に対応できます(25歳女性)