「退散とか言いつつ探してたら………うおおおおおお」
Twitter上に歓喜の雄叫びがこだましました。化石・鉱物採集を趣味としているぽにょさん（@Ponyok222）は、北海道某所の川で石を発見。その中にはなんと見事なアンモナイトの化石が入っていました。
この日、ぽにょさんは新婚旅行で北海道に。しかし、以前より北海道でアンモナイトと琥珀を採りたいと思っていたぽにょさんは、奥さんに頼んで「石の日」を設けてもらったそうです。
採集は２日間行う予定でしたが、天候の都合で１日に短縮せざるを得なく、採集もなかなかうまくいかなかったそうです。それでも、限られた時間で苦心の末に、見事なアンモナイトを手にすることができました。
採集場所は北海道三笠市内の沢。ただし、ぽにょさんによると、具体的なスポットを教えることは、採集を趣味としている人たちの間では基本的にタブーであり、控えたいとのことです。
いずれにせよ、素晴らしい発見ですね！リプ欄でも、驚きと称賛の声が上がりました。
「化石かぁ！スゴイ！」
「アートみたいですね！美しい！」
「凄く綺麗です!」
「化石やら鉱石やら探すのって楽しそうですね」
「なんもないと思ったらアンモナイト（笑」
なお、ぽにょさんは今回の旅行で、アンモナイト以外にも見事な琥珀の採集にも成功しています。ぽにょさんのパートナーも、琥珀は拾いたいということで採集活動に参加。「夫婦の共同作業」となりました。
ぽにょさんに聞きました。
――今回、採集場所に北海道を選んだ理由は？
ぽにょさん：小さい頃から両親に鉱物や化石採集に連れて行ってもらっていましたが、これまで見つけたものは印象化石（生物が変質・消失し外形のみが残された化石のこと）ばかりで、ノジュール（地質に含まれる凝集された塊のこと）に含まれたアンモナイトを見たことがありませんでした。それで、そのような化石が見つかりやすい北海道で採集をしたいと思いました。
――アンモナイトを探し当てるまでの経緯を教えてください。
ぽにょさん：採集場所については、化石が見つかりそうな場所をネットや地図でおおまかに調べて、当日行き当たりばったりという感じでした。沢は２ヶ所巡ったのですが、最初はノジュールをうまく見つけることができなかったり、見つけられるようになっても割れてしまったり化石が奇麗に見えなかったりして、なかなか苦戦しました。しかし、２つめの沢でそろそろ引き上げようとしていた道中、ついに当該のアンモナイトを見つけることができました。
――まさに粘り勝ち、という感じですね！喜びもひとしおだったのでは？
ぽにょさん：歩いている時点で上面にアンモナイトの断面が見えているのが分かり、やったぞーと思いました。ですが、ツイートで紹介したアンモナイトは、下側についていたものだったのです。拾い上げて裏返したら、もっと良いのがついてて山の中で大声で叫びました。
――ツイートだけでなく、リアルに叫ぶほどの嬉しさだったのですね。それにしても、なぜ北海道ではこのようなアンモナイトの化石が多く見つかるのでしょうか？北海道以外でも、そのような場所はたくさんあるのですか？
ぽにょさん：北海道では羽幌から夕張にかけて白亜紀の地層が露出していて、その時期に生息していた生物が化石となって見つかります。北海道以外でも岩手や宮城、福島などでアンモナイト採集をした事があります。
――化石や鉱物採集にハマったきっかけやその魅力を教えてください。
ぽにょさん：ハマったのは両親の影響が大きいです。小さい頃から英才教育を受けていた感じですね（笑）。家族で県内や近県に採集に行き、温泉に入るというところまでがセットになっていました。魅力は、やはり自然と戯れてストレス発散できることだと思います。持ち帰ってきた鉱物化石を洗ってトリミングし、光を当ててニヤニヤする――というのも楽しいですが、とても一般人には理解され難い事なので省略しておきます（笑）。
◇ ◇
ぽにょさんにとって、採集活動でも大きな成果をあげられた北海道。しかし、本来の目的はやはり新婚旅行だということで、採集以外にも小樽で小樽ガラスを購入したり、札幌でジンギスカンやスープカリーを食べたり、登別温泉でゆったりしたり、昭和新山、洞爺湖などの名所を訪れたりと、夫婦で北海道を満喫したそうです。
さまざまな意味で、有意義だった今回の北海道旅行。ぽにょさんご夫妻にとって、最高の思い出になったのは間違いないのではないでしょうか。
■ぽにょさんのTwitterはこちら→https://twitter.com/Ponyok222
