「HUNTER×HUNTER」の連載がついに10月24日発売の週刊少年ジャンプ2022年47号で再開されます。少年ジャンプ公式サイトが10月11日、サイト上で3年11カ月ぶりの連載復活を発表しました。毎日千回の正拳突きで連載再開を祈願してきたユーチュバーの樽江突撃さんにとっては、発表があった10月11日は、正拳突きを始めて1000日目の節目でした。ハンター協会会長のネテロの若き日のように正拳突きを続けた「リアルネテロ」こと樽江突撃さんに聞きました。
連載再開「実感がない」
少年ジャンプ公式サイトは10月11日午前、以下のようなリリース文を出しました。
「週刊少年ジャンプ」2022年47号(10月24日(月)発売)にて、『HUNTER×HUNTER』(冨樫義博・著)の連載を再開いたします。
47号には、王位継承戦の背後でマフィアの抗争が大激化するNo.391話を掲載。また、11月4日(金)には、最新コミックス37巻が発売となります。
週刊少年ジャンプ編集部
休載になる度に「冨樫仕事しろ」などとネット上で作者の冨樫さんが非難される状況に心を痛め、正拳突きを始めた樽江さんに聞きました。
ーー連載再開が発表されました。今の気持ちを教えてください。
「あーー気持ち…。うれしい、ですよね。いやーー…うれしい、以外にないですね。もっとふさわしい言葉があるんでしょうけど、うまく言葉が出て来ません。まだ実感がありません。読めるのが本当に楽しみです」
ーー樽江さんが正拳突きを始めて1000日目に連載再開が発表されました。
「これは偶然だと思います(笑)。普段は『何日やってきたか』ということは考えないようにしていました。その日一日(正拳突きを)やることに集中するためです。過去のことや未来のことをあれこれ考えると、モチベーションを保てなかったと思います。だから、1000日を振り返る気にはまだなれません。まだ八合目です」
ーー1000日続けた正拳突きで体を痛めました。冨樫先生同様、腰痛にもなったとか。
「満身創痍(まんしんそうい)ですね(笑)。自分で勝手に始めたことなんですけど、肩や足腰が慢性的に痛いです。私の場合、腰は寝ていたら治ると思いますが、冨樫先生の腰痛は座っていられないほど重いもので、本来は介護が必要なケースなのかもしれません。それほど重篤な腰痛に悩まされている冨樫先生がいまだに漫画を提供してくださるのは本当にありがたいことです」
ーー連載が再開される10月24日まであと2週間ほどです。
「あと2週間近く、気を引き締めてやらないといけません。コロナ禍ですし、外出はスーパーへの買い出しなど最小限に抑えて、10月23日に正拳突きを終わらせて、気持ち良く10月24日を迎えたいです。本屋かコンビニでジャンプを買って、ゆっくり読みたいですね」
ーー連載が再び休載したら、正拳突きを復活させますか?
「現時点では、正拳突きを再びやるつもりはありません。次はモチベーションが絶対にもたないと思います。体がきつい以上に、精神的にきついんです」
◇ ◇
樽江さんは興奮するでもなく、しみじみと喜びを噛みしめていました。「私は自分ではどうにもならないことを、ただ待っていただけ。私のSNSに連載再開のコメントを寄せてくれた人たちと、ジャンプを読むのが楽しみです」と話していました。