「大学の頃、出会って一目惚れした人がいて、話しかけられないまま大学生活が終わって、仕事で上京して数年経ってた数ヶ月前、都内で偶然ばったりその人と鉢合わせて、昨日その人が恋人になってくれた」
映画やドラマのような素敵な恋がしたい――誰もがそう願うもの。けれど、現実はなかなか思い通りにはいきません。しかし、なかには本当に、物語のようにロマンチックな恋をする人もいるものです。
今回、とある男性の恋にまつわるツイートが、まさにラブストーリーの名作のようだと話題になっています。投稿したのは、津田晋吾さん(@tsudashin)。付き合い始めたばかりの彼女さんとの馴れ初めを紹介しています。
ツイートによると、津田さんとその彼女さんとの出会いは大学時代。その時は話すこともなく終わってしまいます。しかし、数ヶ月前に偶然再び出会い、ついに付き合うことになったとのこと。
「好きな人に想いを告げられず別れ→時が経ってから再会→積年の恋を実らせる」
という、まさに恋愛ドラマの脚本のような展開。
「え、どこのドラマ脚本?」
「韓国ドラマに出てきそうな出会い方やないの!!」
「なんていう漫画ですか?」
「映画化希望です」
「これは運命!!幸せになってね!」
「素敵な糸がつながっていたのですね!」
など、リプ欄には驚きの声や祝福のコメントが殺到しました。
ちなみに、津田さん本人も、「自分でも『まじ…?』状態です」とコメントされており、わが身に起こった思わぬ幸運に驚きを隠せない様子。
また、反響の中には、「再会してから恋人になるまでの間が知りたい!」というものも。
たしかに、Twitterの短くかいつまんだ文章でもキュンキュンしてしまう内容です。実際のところは、一体どれほどロマンチックなお話になっているのでしょうか?
津田さんご本人に出会いから現在に至るまでの軌跡を直接お聞きしてみました。
大学で見かけて一目惚れ…けれども声はかけられず
「大学に文化祭みたいなイベントがあって、その時にキャンパスで歩いてる彼女を偶然見かけました」
大学での最初の出会いを津田さんはこう語ります。その女性は、津田さんのタイプにどストライク。あまりに可愛く、こんな人が実在するのかとびっくりしたそうです。
まさに“一目惚れ”でしたが、当時の津田さんは、彼女に声をかけることはできなかったといいます。というのも、相手は津田さんより一つ上の学年。授業で一緒になることもなかったうえ、共通の友達もいませんでした。接点が一つもなく、たまに大学の近くのカフェで見かける程度。
「勇気を出して声をかけていても、今の自分ほど自信がなかったし、たぶん気持ち悪がられて終わってたと思います(笑)」(津田さん)
しかし、その女性のことがずっと気になって仕方がなかったという津田さん。試しにSNSで調べてみたところ、彼女は「友達の友達の友達」であり、遠くでつながっていたことが判明。そこで、Instagramのみ、相手のアカウントをフォローしました。すると、嬉しいことに、相手もフォローを返してくれたそうです。
とはいえ、当時はDMを送ることさえできなかった津田さん。しかし、この時インスタをフォローし合えたことが、後に大きな意味をもつようになります。
バーでの偶然の再会…デートを重ねるうちに
月日は流れ、数ヶ月前のある日のこと。
津田さんは友人と、とあるバーを訪れました。
ふと向かいの席に、美人な女性が座っているのを見つけました。ですが、「綺麗な人だなー」くらいに思っただけで、特に気にすることなく、店内で友人とポーカーをしたりしながら過ごしていたそうです。
その後、ふと気づくとインスタにDMが届いていました。
「もしかしてさっきいましたか?」
送り主は例の女性。なんと、先ほど向かいの席にいた人は、彼女だったのです。
彼女によると、彼女自身も最初は津田さんには気づいていなかったそうです。しかし、彼女と来ていた友達が、偶然にも津田さんの仕事に近い業種の人でした。業界のなかでは有名人である津田さん、その友人の方にも顔が知られていました。
友人から津田さんのことを教えてもらった彼女。「あの人のプライベートのアカウント知ってる!」となり、DMを送ってみることにしたとのことです。
思わぬ偶然が重なり、縁で結ばれた二人。ここから関係が進展していきます。
運命を感じた津田さんは、「今度会いましょう」と、相手にすかさず返信。
それから何回か飲みに行ったり、遊んだりして、少しずつ仲良くなっていきました。
何度かデートを重ねるうち、津田さんの方からついに告白。
しかし、その時は断られてしまい、思い通りの結果にはなりませんでした。それでも、津田さんはめげずに彼女と会い続けました。そのうち、相手も徐々に津田さんを意識するようになったようで、最終的にOKが。長年の恋が実った瞬間でした。
◇ ◇
なんとロマンチックなお話なんでしょう…。
詳細を聞くと、もはや本物のドラマのシナリオとしか思えません。
ドラマのヒーローのごとく、愛を手にした津田さん。しかしながら、それはただ運がよかったというだけではありません。
キャンパスで声がかけられなくても、SNSでわずかでも相手とつながろうとしたこと。自信のなかった大学生の頃から一転し、業界の中で顔を知られる存在となっていたこと。津田さんが歩んできた軌跡が、縁をつないだことは間違いないでしょう。また、最初に告白した時に断られたことで、めげてしまっていたら、それで関係は終わっていたかもしれません。
まさに、津田さんの取り組みや努力、相手に向き合う姿勢が運を引き寄せたといえるのではないでしょうか。
津田さんの前向きな姿勢は、諦めず進み続けることのないことの大切さを教えてくれます。いま、恋愛に向かってなかなか歩き出せなかったり、好きな人になかなか想いが伝えられないという人にも、とても励みになる話ですね。
そんな津田さん、彼女とは今後、どのような関係を築こうとされているのでしょう。おうかがいしたところ、次のような回答がありました。
「まだ付き合いはじめたばかりで何も見えないですが、まずは僕が惚れたぐらい、相手にも好きと思ってもらえるように頑張りたいと思います。(彼女は)魅力的すぎる人なので、僕で大丈夫かと不安も正直大きいですが、できればずっと一緒にいられたらと思っています」
末長く、お二人で幸せな人生を歩まれていくことを、願って止みません。
■津田晋吾さんのTwitterはこちら→https://twitter.com/tsudashin