1980年代を代表するアイドルで、ヒット曲「夏色のナンシー」で知られる早見優さん。「花の82年組」アイドルとして活躍した早見さんも50歳を過ぎ、体の変化に直面していました。「白髪染めもしますし、老眼もひどいです」。そんな早見さんが語る更年期とはーー。
早見優さん「自分で白髪染めすることもあります」
白髪染めももちろんしますよ。白髪が最初に出てきた時に「どうしよう」と思って。でも白髪染めをすればあっという間に解決されるじゃないですか。白髪を染めることで自分が鏡を見たときに気持ちよくいられるんだったら、白髪染めをしていこうと思って。美容院に行くこともありますし、自宅で自分で染めることもあります。今は自宅で簡単にできるものもありますし。時と場合によって使い分けています。
更年期については、あまり大変な症状はなかったんですが、40代後半から50代前半のとき「ちょっと人と会うのがおっくうだな」と思ったことがあるんです。人と会うのが面倒くさいなとか、いちいち出かけないといけないのが疲れるなとか。今思えばそれが更年期だったのかなと思います。でも私の仕事って人とお会いすることが大切なので、自分にとって心地よくなくても、人に会っていこうと自分に言い聞かせて。そうすることで乗り越えたことができたかなと思います。
更年期は本当に個人によって症状が違うと思うんですが、私の場合は常に運動をすることを心がけていたから軽かったのかなと思います。あとはストレス解消法を見つけること。56年も生きてきてるから、自分に合うかどうかとか、人に勧められてもこれは合わないとか、自分で判断できるじゃないですか。私は睡眠を取る、好きなものを食べる、ワインを飲む、その分運動する。この4つが自分には合っていました。
私は老眼もひどいし、近いところが見えないんですよ。だから眼鏡をいっぱい買って。今、すごく安いお店があるじゃないですか。それでたくさん買って、家じゅうに置いておくんです。1つだけだとないと困っちゃうんで、使いそうな場所に何カ所も置いておけば、悩みごとは解決されるじゃないですか。考え方を切り替えると生活が送りやすくなります。
大学生の娘2人のお陰で変わったこととは?
子どもたち2人も大学に入り、自分自身の時間が増えました。長女からは「インスタグラム始めると楽しいよ」と言われ、かなり早い段階から始めました。コロナ禍で仕事ができないときには「毎日を動画に収めてアップすればいいじゃない」とアドバイスされました。今年、40周年を機に独立しましたが、新しいオフィシャルホームページを作ってくれたのも長女です。彼女たちのおかげで世界観が広がりました。
日本では「もう年だから」とかみんな言いますけど、確かに年は重ねていて、体が思うように動かなくなったりしているんですが、その中で人生経験を重ねてきた分、考え方を切り替えることができます。「もう56歳じゃなくて、まだまだこれからいろんなことできるね」という気持ちで続けていければなと思っていますし、同年代の皆さんにもそういうふうに考えていただけたらなと思います。
◆早見優 3歳から14歳までグアム、ハワイで育つ。14歳でスカウトされ、1982年「急いで!初恋」でデビュー。1983年「夏色のナンシー」リリース。1996年に結婚。二女の母親。2022年にデビュー40周年を迎え、所属事務所から独立。10月12日には3枚組ベストアルバム「Affection~YU HAYAMI 40th Anniversary Collection~」をリリースする。公式インスタグラムやYouTubeチャンネル「早見優チャンネル」も開設。