駄菓子界のレジェンド「ミニコーラ」 40年超愛されてきた缶型→新型パッケージ限定発売へ

金井 かおる 金井 かおる

 ロングセラー菓子「ココアシガレット」などで知られる菓子メーカー「オリオン」(本社・大阪市淀川区)は9月13日、パウチ袋入りの「オリオン ミニコーラパウチ」「オリオン ミニサワーパウチ」を全国のローソン、ナチュラルローソンで発売します。オリオンのミニシリーズといえば、缶飲料をかたどったパッケージが目印の駄菓子界のレジェンド。今回のパウチ袋採用は同シリーズ初の試みです。

コンパクトなパウチ袋…内容量はプラ容器3個超分

 パウチ袋のサイズは高さ11.5cm、幅8cm。一般的なグミなどのパウチ袋よりもコンパクトで、携帯性を重視しました。内容量は30g。これまでのプラ容器商品は1個9g入りだったので、3個分より多めの量が入っています。「バッグに入れてもシャカシャカと音がしないので、どこでもこそっと取り出してパクッと口に入れられます」(オリオン担当者)。

 各127円(税込み)。数量限定。店舗により取り扱いのない場合もあります。

ミニシリーズ、品質こだわりロングセラーに

 オリオンのミニコーラは1978年、ミニサワーは1979年発売。ジュース缶を模したかわいらしいパッケージは世代を超えて人気を集め、現在ではミニオレンジ、ミニピーチ、ブルーベリーラムネ、ミニフレッシュ、ミニビタC、ミニグレープと全8種を展開しています。

 40年を超えるロングセラー商品に成長した理由について、同社企画部本部長の高岡五郎さんは品質へのこだわりを挙げ「原材料に価格の高い国内製造の砂糖を使い続けたことが爆発的に売れた理由の一つ」と分析。「駄菓子屋さんから始まったミニシリーズは、時代とともに、スーパーやコンビニ、今ではコストコ、ドン・キホーテ、100円ショップ、ドラッグストアなど全国チェーンでの取り扱いへと変わっていきました」。最近では、歌手あいみょんさんが公式ユーチューブ映像の中で同社のミニピーチを手慣れた様子で口に運ぶ姿が映り、話題になりました。

 同社では今後、パウチ袋への全転換までは考えていないそうですが、今回のコンビニ向けのパウチ袋の導入は同シリーズの歴史の新たな一歩になりそうです。

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