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耳が遠くなった母、普通に声をかけると「ヒッ、急に驚かせないで!」 息子のユニークな対応策に「最近ずっとご機嫌やね」

中河 桃子 中河 桃子

「母の耳が遠くなって人の気配に気付けなくなったのか、普通に話しかけただけで「ヒッ!急に話しかけて驚かせないで!」みたいなリアクションをされるから、遠くから手拍子したり歌いながらフェードインして話しかけるようにしてたら「最近ずっとご機嫌やね」と言われた。そう見えるなら、それでいい……」と呟いたのは、神戸在住のりんひらさん(@rh9121)。

りんひらさんは、ご両親と兄の4人家族です。耳の遠くなったお母さんに話しかける時、サインを出しながら少しずつ近づいていくという手段になったきっかけを聞きました。

リプライには「お優しい。その行動。その対応。考えさせられました。ありがとうございます」「ミュージカルみたいで私は好き」「母上殿、解釈がめちゃくちゃかわいいらしくてポジティブ。良いお年の召され方でほっこりしました(*^^*)」という絶賛の声の声とともに
「ものすごくわかります!私も遠くから大きく手を振りながら近づいたり、電気を細かくON-OFFして注意を引くとかしてます。」「うちの母(86)もかなり耳が遠いので 「ひゃっ!びっくりした!」 あるあるあるあるですね」といった共感の声も続出しました。

また、「話しかける時は近づいて正面から手振って、今から喋るよ!と合図 後ろからの時は視界に入って、気付いて貰う、下を向いていたら肩を叩く(✕後ろから肩叩く)とかを意識してやってます」「なるべく体に触れてから話しかけるようにしてる。近づくときは目立つように、不思議な躍りを踊ったりしている」など自身の経験からアドバイスしてくれる人も。

りんひらさんに、お母さんとの暮らしぶりや関わり方についても話を聞きました。

「相手に、怒っているとは思われないように」

――ツイートされた時の状況は?

「いつも通り母の注意を引いてから話しかけたあとに“そういえば以前こんな風に言われたな”と、ふと思い出して呟いた感じだったと思います。その日に特別何かがあったから呟いたわけではないです」

――お母様のお耳が遠くなられたのはいつごろからですか

「実は母の耳は元々あまり良くなかったんですが、特に酷くなってきたのはここ数年という感じです。正直なところ、思うように言葉が伝わらなくて面倒臭いと感じることも多いんですが、聞こえているのに無視しているわけじゃないから、それで怒るのは理不尽だよなと思って、なるべく気にしないようにはしています。

母の耳が特に遠くなってきてからは、母に限らず、視界の外にいる人を大声で呼ぶみたいなことはしなくなりましたね。多少面倒くさくても相手の近くへ行って話すようになったと思います。

なので、どうしても大声で呼ばざるを得ない場面があると落ち着かない気分になります。“これ聞こえてるのかな?”“相手には怒ってるように聞こえるのでは?”とか。逆に言うとそれくらいで、特別何かしていることはないと思います」

――遠くから手拍子したり歌いながらフェードインしたりする方法が新鮮でした

「肩をつつくとか電気を消すとかも試したことはあるんですが、驚いてしまうのでやらなくなりました。なので“思いついてやってみた”というより、いろいろやってみた結果、やりやすい方法が残ったという感覚に近いですね。

昔から母は歌いながら家事をする人で、自分が子供のころは母の歌声で“今洗濯してるなー”とか“キッチンにいるなー”とか察していたので、その体験が残っていたのかもしれません。自分は歌も歌いますが、大抵は視界の隅で手を振ったり、変なポーズ取ったりして気を引くことが多いです」

◇  ◇

りんひらさんによると、お母さんは「天然というかマイペースで、のんびりな人」。老いていく親の姿を見守るりんひらさんの優しい眼差しは、「冷蔵庫からアイス出して食べようとしたら「ええもん食べとるやん」と言われて母親に渡し、冷蔵庫からアイス出して食べようとしたら「ええもん食うとるやん」と言われて父親に渡し、冷蔵庫から麦茶出して飲んだ(アイスなくなったので)」と日常の小さなエピソードからも感じとれます。お互いにとって、過ごしやすいスタイルを模索するのは家族と暮らしていく上で大事ですね。

Twitterアカウント:@rh9121
動画配信サイト:https://www.twitch.tv/rinhira

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