人気が過熱し、転売ヤーも出現したヤクルトの乳酸菌飲料「Yakult1000」。店頭で品薄でも、ヤクルトの宅配サービス「ヤクルト届けてネット」(現在はYakult1000注文殺到のため、新規申し込み一時休止)では、ヤクルトレディが契約したヤクルト飲料を確実に届けてくれるはずですが、この宅配サービスにもレアなYakult1000を狙う不届き者の手が伸びているようです。阿曲りん(@nakakuma68)さんが「恐怖!ヤクルト1000転売屋の魔の手!」と題して投稿した漫画では、玄関前に置いてあるヤクルトの保冷ボックスが何者かによって開けられる実体験が描かれ、「酷すぎる。もはや犯罪ヤー」と反響を呼びました。阿曲さんとヤクルトに聞きました。
「何者かが盗むために開けた」
関東近郊に住む阿曲さんは1ヶ月半ほど前から、ヤクルトの宅配サービスを申し込み、Yakult1000を届けてもらっています。毎週、玄関前に置かれたヤクルトの保冷ボックスにYakult1000が入るようになっていましたが、ある日ふと気づくと、保冷ボックスが何者かによって開けられていました。「あれ…?なんで保冷ボックス開いてるんだ…?僕は触ってないぞ…」「怖…誰か開けたって事…?」「転売目的で盗るために…?」と戦慄(せんりつ)する様子が描かれています。
ーー保冷ボックスが開けられているのに気づいたのはいつごろですか?
「6月28日の朝6時頃です。仕事に行くタイミングで気付きました」
「恐怖を感じました。何者かが盗むために開けた、と思ったので。と同時に、これは漫画のネタになるな、と思いました。僕も悪い人間なので」
ーーご自宅は誰でも自宅前まで来られる構造なのでしょうか?
「誰でも来られる構造になっていますね」
ーーヤクルトに鍵をかけてもらう対応をお願いしましたか?
「お願いしました。鍵を付けていただけるようなので良かったです」
ーー漫画が反響を呼んでいます。
軽い気持ちで描いたのですが、同じくヤクルトを注文してる方に注意を呼びかける形になったので良かったと思います。
ーー保冷ボックスを開けた人に伝えたいことはありますか?
「保冷ボックスを開けないでください」
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Twitter上では「転売という名の病気だな」「最近の悪玉菌はヤクルト盗むんか」と保冷ボックスを開けた何者かを揶揄(やゆ)する声が上がっています。ヤクルト広報室は「現在、盗難被害があったという報告は把握できていませんが、事実を確認できたら、販売会社とともにお客様と相談の上、適切に対応したい」としており、保冷ボックスの施錠についても、「鍵を掛けられる仕様になっているタイプもあるので、要望によっては鍵を付ける対応も検討していきます」としています。Yakult1000ブームは当面続きそうなので、心配な人はヤクルトに相談してみてください。