「ほんとに、本当にいいんですか!」唐揚げなのに「糖質0」の衝撃 ベンチャー企業が明かす「ニンジャペースト」の秘密

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鶏の唐揚げなのに「糖質ゼロ」!? 唐揚げ好きには夢のような食べ物が、クラウドファンディングサイト「Makuake」で6月29日まで販売されています。開発したのは、兵庫県加古川市のフードテック企業「シデカス」。寄玉昌宏社長に取材し、「夢の食べ物」の秘密に迫りました。

低カロリーの秘密はコンニャク

「糖質ゼロ唐揚げ」の写真を見ると、いたって普通の唐揚げ。正直、ヘルシーには見えません。

「秘密は『ニンジャペースト』です」。寄玉さんの口から謎のワードが飛び出しました。「ニンジャペーストは忍者のように食べ物に忍び込み、カロリーや糖質を減らす食材です。元々、工業用だった素材を活用し、2019年に開発しました」。その正体はコンニャク。唐揚げには通常、小麦粉や片栗粉といった炭水化物が衣に使われますが、ニンジャペーストを使うことで、糖質オフを実現したそうです。寄玉さんは「ニンジャペーストは油を吸いにくく、カロリーを抑える効果も得られました」と胸を張ります。

もうひとつの秘密は、希少糖「エリスリトール」だと言います。「果物や発酵食品に含まれる植物性100%の希少糖です。体内に吸収されないので、調味料として自然な甘みを加えつつ、0キロカロリーを実現できます」

エリスリトールは、分類上は糖質。寄玉さんは専門家にエリスリトールに関する見解を尋ねたところ、「栄養価としては寄与せず、その性質を考慮すると、栄養成分表示では糖質に算入しない方が本質に沿っている」との報告を得て、「糖質ゼロ」の表記にしたそうです。

そんな糖質ゼロ唐揚げ、100g当たりの栄養成分表示では、糖質はわずか0.05g。一般的な唐揚げに含まれる糖質は12~13gなので、エリスリトールを含めた1gでも、十分に低糖質といえそうです。

食感はコンビニのホットスナック

気になるカロリー(エネルギー)は100g当たり101.4㌔㌍。文部科学省の「日本食品標準成分表」によると、唐揚げのカロリーは鶏もも肉皮付きで307㌔㌍、皮なしで249㌔㌍にもなります。「糖質ゼロ唐揚げ」は国産鶏むね肉を使用しているため、単純比較はできませんが、それにしても大幅なカロリーオフといえそうです。

ちなみに、お味の方は? 「『カリッ!ジュワ~』系ではないです」と寄玉さん。「おつまみ向きと考えてもらえれば」とのことで、衣が薄く食べ応えのある、某コンビニの有名ホットスナックがイメージに近いそうです。味を監修したのは兵庫県高砂市の「串焼酒場 とり基地」。日本唐揚協会「第6回からあげグランプリ」で金賞を受賞したお店とあって、期待が高まります。

そんな「糖質ゼロ唐揚げ」、「Makuake」では100人以上の支援者が集まり、同サイトやSNSには「こんな夢のような食べ物あるんですか?あるんですね!」「神か?」といった熱い期待の声が続々。試食した人からは「かみごたえがあって、ビールのお供に最高」という感想が寄せられています。

7月からはシデカスの自社サイトで販売予定ですが、先行するMakuakeでは割引販売中。唐揚げを愛する(けど体形が気になる)人はお早めに‼

(まいどなニュース/神戸新聞・広岡 磨璃)

Makuakeプロジェクトページ

https://www.makuake.com/project/ninjafoods_karaage/

シデカス サイト

https://www.sydecas.jp/

 

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