授乳以外の家事育児担う育休夫→「やらないとただの休んでるオジサン」との夫の言葉に絶賛の声 「パパが自覚してくれれば助かる」「ただの休んでいるおじさんいっぱいいる」

宮前 晶子 宮前 晶子

今日ママ友が遊びに来てくれて 「めんみちゃんの旦那さんすごーい!授乳以外の家事育児全部やってくれてるの!?うちの夫に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいわ!」 って言ってくれて、そしたら夫が「僕いま育休中だから…それらやんないとただの休んでるオジサンになっちゃうから…」 って言ってた。

このような、育休男性の鏡とあがめたくなる投稿が育児中のママの間で評判になりました。つぶやいたのは、4月に女の子を出産したばかりのめんみ1m産むまで悪阻でしたさん(@7w04056126 以下めんみさん)。Twitterでは、夫婦2人で育休を取得し、赤ちゃんと小学1年生の男の子の育児を行う日々をつぶやいています。

この投稿も、ごくありふれた日常を投稿したもの。約4.6万件ものいいねがついたことは予想外だったそうです。夫さんを称賛する声が集まりました。

「~めんみさんの旦那さんの1日~ってYouTube動画あったらうちの旦那に3億回見せます・・・ 教育されずともその有能っぷり、素敵すぎる」
「俺やってるほうじゃんなどとのたまうポンコツ夫の皆さまに、有能おじさまを見せつけたい」
「育休夫の教科書としてこれからも旦那さんの活躍を見守っております!」
「ただの休んでるオジサンいっぱいいるんです」
「ただの休んでるオジサンは言葉のチョイスに笑ってしまった」
「パパが自覚してくれれば助かるママは多い」

めんみさんも、「いくらやってもやり過ぎなんてことはないのだよ…なぜなら妻は過酷な妊娠期間を経て文字通り命懸けで赤ちゃんを産んでいるのだから… 「ここからは僕の出番だね!」くらいの勢いでやってくれ…!!」とつぶやきます。

実は、夫さんの有能っぷりはお義母さんからの猛烈プッシュもあったからだそうで、「お義母さんから定期的に夫に電話がかかってくるんだけど めんみちゃんに無理させてない!? 産褥期は絶対に無理できないの!とにかく寝てないといけないの! 料理も掃除も洗濯も赤ちゃんのお世話も全部あなたがやるのよ? と指導が入ってる 夫もその通りにしてくれてありがたい 良い家庭だ~」と、義母と夫ともに感謝しているのだそう。

産後の家事育児事情をもっと詳しく知りたくて、めんみさんご夫妻にお話を伺いました。

妊娠出産をきっかけに、家事育児頑張るオジサンに変身!

ーー出産のその日までつわりで、産後は赤ちゃんのお世話。体力を奪われますが、夫さんが授乳以外をやってくれると回復しやすいですよね。

めんみ「産褥期はとにかく回復に専念しないと将来に響きます。私が育休明けに、バリバリ働けるよう夫には頑張ってもらってます。リツイートにも「身体回復に専念させてくれる良い旦那さんだな」とあって、わかってくれてる、と嬉しく思いました」

ーー夫さまは、もともと、家事育児はしっかりやる方?

めんみ「いえ、妊娠出産がきっかけですね。一人暮らし時代は、部屋はぐちゃぐちゃ、料理もほとんどしないタイプでした」

ーーそれで、焼き魚定食のような食事が並ぶなんてすごいですね!家事育児無理やりやっている感がありません!

めんみ「私はつわりが酷く妊娠発覚から出産まで吐き気が続いたタイプで、出産前に“2人の子どもなのに私だけ10カ月間も苦しむのは理不尽!!しかも出産も私だけ激痛!!産まれたら授乳以外のことは全部やってもわらないと割に合わない!!”と訴えたんです。それに対して、彼も“確かに!!めんみちゃんの言う通りだ!!”と同意。出産後は、家事育児頑張るオジサンになってくれたという経緯があります」

夫「長いつわりと出産を経て、妻の身体はボロボロになっていました。かわりにできること(授乳以外)は何でもやってあげたいなと思っていたんですね、という善意的な部分もありますが、物理的に妻が家事をやることが困難だったのが大きいです。もし妻が無理を押して、家事をやっていたら、自分もサボっていたかも。世の妻さんも、夫がやるまで家事をサボってみたらいいんじゃないか、と思います」

ーー家事育児って地味で細かい作業や段取りばかり。誰かに褒められること・認められることも少ないため、モチベーションが上がりにくいと思うのですが…。

夫「料理など全く不慣れで興味も特にありませんでした。食材の買い出しはじめ、効率よく美味しく作る方法など考えることは、会社での業務と似た達成感もあり、楽しみながらやれました」

ーー男性の育休取得は増えてきたとは言え、育休取得に当たって、キャリアが中断するのではないか?会社が戸惑うのではないか?と悩む男性も多いと思います。

夫「自分自身、戸惑いはありました。キャリアが止まってしまうことへの戸惑いは今もないわけではありません。でも、パートナーはじめ、母親になる同僚の大半が同じ焦りを感じているのだと知ることができました。これから育休を取得する社員の相談にも乗れると考えると、前向きに受け止められるようになりました。 会社は、幸い先輩の男性職員が1年の育休を2年前に取った前例があったので、上司も前向きに受け止めてくれました」

ーーこの育休は今後のご家族や仕事、人生に影響を与えそうですね。

夫「出産育児を通じて、家事育児の役割規範がいかに女性に偏っているのか、ということを実感しました。妊娠・出産・家事・育児…女性がやって当たり前、という考え方は保守政治家だけじゃなくて、私たちの身の回り、自分自身の中にもあふれていると感じます。同時に、それを解消するには、ひたすら家事育児に時間を費やすしかないと感じています。だから育児休暇があけても、家事育児の半分以上は自分が担いたいと思います」

めんみ「おかげさまで、夫が私と同じレベルで家事育児ができるようになっていて“元気な自分がもう1人いる”感覚で助かっています。夫は同じ職場の後輩でもあるので、互いの仕事も理解し合えています。家のことも仕事のことも、お互い想像がつくので、この先育休が明けてもモメることなく子育てしていけそうです」

めんみさんはこんな言葉で取材を締めくくってくれました。「『産後の恨みは一生』と言いますが、逆に『産後の感謝も一生』だなと思います」。

■Twitter めんみ1m産むまで悪阻でした https://twitter.com/7w04056126

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