大東建託株式会社は、東京都の駅および自治体を対象にした「街の住みここち2022ランキング<東京都版>」をこのほど発表しました。東京都居住の20歳以上の男女8万7513人を対象に聞いた調査で、住みここち1位の駅には「築地・新富町エリア(築地・東銀座・築地市場・新富町)」が選ばれました。また、住みここち1位の自治体には「中央区」が選ばれたそうです。
東京都に居住する人に、今住んでいる駅と自治体について「生活利便性」「交通利便性」「行政サービス」など8つの項目について評価してもらって作成したランキングで、2019~2022年の4年にわたって集めた回答を集計しているといいます。また駅のランキングは、駅徒歩15分以内に居住している回答者が30人以上の駅を、自治体ランキングは回答者が50人以上の自治体を対象にしているそうです。
※なお、ランキング内では近接駅を統合して集計しており、2つ以上近接駅を統合した場合は、駅名の後にA(area)を付記し、以下のように表記しています。
「築地・新富町A:築地・東銀座・築地市場・新富町」「半蔵門・麹町A:半蔵門・麹町」「立川A:立川・立川北・立川南」「人形町・水天宮A:水天宮前・人形町・浜町」「後楽園A:後楽園・春日」「東池袋A:都電雑司ヶ谷・東池袋・東池袋四丁目」
住みここちが良い駅の1位は、2年連続で「築地・新富町A」でした。次いで、2位は「表参道(昨年4位)」、3位は「半蔵門・麹町A(昨年6位)」が、それぞれ昨年からランクアップしてトップ3入りしました。また、昨年は回答者数が30人に満たなかったため集計対象外だった「六本木一丁目」が6位に、「代官山」が10位とそれぞれトップ10に入る結果となったそうです。
また、住みここちの良い自治体の1位「中央区」、2位「文京区」はそれぞれ4年連続で順位をキープ。3位は、昨年4位の「目黒区」、また、昨年13位だった「国立市」がトップ10入りしています。なお、昨年調査でトップ10入りした自治体のうち、9自治体が今回もトップ10に入る結果となったそうです。
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なお、住みここちの良い駅について「生活利便性」「交通利便性」「行政サービス」など、住みここちに関わる8つの因子別のランキングは以下のようになりました。
▽「生活利便性」1位:表参道
▽「交通利便性」1位:築地・新富町駅A
▽「行政サービス」2位:半蔵門・麹町A
▽「親しみやすさ」1位:代々木上原
▽「防災」1位:半蔵門・麹町A
▽「静かさ治安」4位:半蔵門・麹町A
▽「物価・家賃」85位:新宿御苑前
▽「自然・観光」2位:半蔵門・麹町A
また、住みここちの良い自治体についての因子別のランキングは以下の通りです。
▽「生活利便性」1位:港区
▽「交通利便性」1位:中央区
▽「行政サービス」1位:文京区
▽「親しみやすさ」1位:中央区
▽「防災」1位:文京区
▽「静かさ治安」2位:国立市
▽「物価・家賃」23位:調布市
▽「自然・観光」5位:台東区
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なお、今回の調査では、2022年のみの回答(2万335人)を集計した、東京都居住者の「住みたい街ランキング」もあわせて発表されています。
住みたい街(駅)の1位は、4年連続で「吉祥寺」でした。2位は昨年3位の「横浜」、3位は昨年2位の「恵比寿」で、順位変動はあるもののトップ5までの顔ぶれは同じだったそうです。
また、住みたい自治体の1位は「住みたい街(駅)ランキング」で1位の吉祥寺駅を擁する「武蔵野市」でした。次いで、2位「港区」、3位「世田谷区」と続き、トップ5は順位変動はあるものの、顔ぶれは昨年と全く同じだったそうです。
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【出典】
▽いい部屋ネット「街の住みここち & 住みたい街ランキング2022<東京都版>」発表