焼肉でもなく、しゃぶしゃぶでもない。ガッツリのお肉とヘルシーな野菜を同時に味わえる新感覚の肉料理「炊き肉」をご存じだろうか。見た目の豪快さと華やかさからSNSでは「映える!」と早くも大注目。大阪では、この4月にオープンした「京ほのか梅田店」や「亀屋鶴八 サンキタ通り」などで楽しめる。早速、訪れてみた。
焼肉じゃない?「炊き肉」って何?
「炊き肉」のルーツは、中心がくぼんだ鉄板を使った鹿児島の郷土料理だとか。くぼんだ部分にはダシが入る。
その鹿児島のご当地グルメに注目したのが「京ほのか」など居酒屋・焼肉店を中心に全国に97店舗展開する株式会社ダイナミクス(本社東京都中央区 代表取締役=守部英喜)だ。
「焼肉よりも脂が落ちてヘルシー。かつ、しゃぶしゃぶよりも肉の旨味が逃げず、野菜の旨味もしっかり味わえます。すき焼きよりもさっぱりとお召し上がりいただけるのも炊き肉の魅力です」とは、同社マーケティング部・部長の齋藤一生さん。
そして、同社ではさらに新しく、見た目も美しい独自の「炊き肉」へと進化させ、2022年のおすすめの鍋メニューとして新発売したのだ。
担当したのは映画・CMのフードスタイリングや海外のレストランのプロデュースなどしてきた榑谷(くれたに)孝子さん。すでに彼女が手掛け、商品コンセプトから素材選びまでこだわり抜いた「美鍋」シリーズは多くのメディアで紹介され、話題を集めており、今回も自信作だという。
たっぷりの野菜と牛肉や豚肉で春をイメージ
とにかく、見た目のインパクトが大。リース状というか、ドーナツ型に盛られた「炊き肉」が運ばれてくれば、思わず、感動の声を上げてしまうのは間違いなし。SNSなどで「映える」という声が多いのも納得だ。
ニラなどがトッピングされた赤身の牛肉や豚肉がリース状になって出てくるのだが、ボリューム感もある。お肉の下にはキャベツやキノコなどたっぷりの野菜が敷き詰められている。
これを鍋中央部のくぼみ部分に入ったダシにお肉や野菜を落とし、肉で野菜を巻いて食べるわけだが「しゃぶしゃぶのようにお肉だけでなく、野菜もしっかり食べられるのがいい。サッパリしているので、これからの季節でも大丈夫」という声が少なくない。
タレは自家製の2種類。ちなみに、牛や豚は醬油ダシになっているが、メニューの「炊き肉(牛・豚・ホルモン)」だけは味噌ダシだ。きっと相性がいいからだろう。
価格は「炊き肉(牛)」1人前1600円(税込)、「炊き肉(牛・豚)」1人前1400円(税込)、「炊き肉(牛・豚・ホルモン)」1人前1800円(税込)。ただし、注文は2人前から。
おすすめはさらにガッツリ味わえる「炊き肉コース」
お店一番のおすすめが、旬の食材を使った「炊き肉」コース。彩り鮮やかな4種カルパッチョ盛り合わせをはじめ、一口天ぷら盛り合わせ、お客様からの人気の高いローストビーフの肉寿司などのメニューをラインナップした。
シメでいただいたほんのり緑がかった魚沼発祥の伝統のふのりそばも美味。コシとのど越しが楽しめ、炊き肉の醤油ダシとの相性もぴったりだった。
全7品の「炊き肉(牛)コース」は1名4500円(税込)。「炊き肉(牛・豚)コース」は4000円~。
話のタネにも食べてみたいのが「炊き肉」だ。デートや女子会にうってつけではないだろうか。
「炊き肉」メニューがある店舗は、東京(京ほのか秋葉原、京ほのか高田馬場)、神奈川(京ほのか川崎、梅の小町横須賀中央、梅の小町新横浜、京ほのか鶴見西口)、京都(京ほのか四条河原町、京ほのか三条、亀屋鶴八三条木屋町、ゆずの庭四条烏丸、梅の小町四条烏丸、博多市場四条烏丸)、大阪(梅の小町住之江、ゆずの庭京橋、京ほのか梅田、梅の小町梅田、亀屋鶴八梅田、琥珀の泉サンキタ通り、亀屋鶴八サンキタ通り)、兵庫(彩三宮、梅の小町三宮、ゆずほのか三宮、ゆずの庭三宮)など。