1円貨幣のぬいぐるみが今、ネット上で脚光を浴びています。きっかけは造幣局の春の恒例行事、桜の通り抜けに参加したTwitterユーザーの1本の投稿でした。
Twitterユーザー「粟」さん(@awa2425)は4月16日、自身のTwitterを更新。「こんな…なんやねん、一円玉のぬいぐるみとか…買ってもうたやんけ(造幣局)」のつぶやきと共に、1円硬貨を模したぬいぐるみの写真を投稿しました。投稿はみるみる拡散し、1.4万を超えるいいねがつき、「かわいい」「これは欲しい」「さすが造幣局」などの声が上がっています。
造幣局「大阪では完売しました」
造幣局本局(大阪市北区)の担当者によると、商品の正式名は「1円貨幣ぬいぐるみ」(税込み800円)。今年の4月1日に大阪の造幣局本局とさいたま支局(さいたま市大宮区)の売店ミントショップにて発売を開始したばかりの新商品です。
硬貨の表裏のデザインを忠実に再現しながらも、製造年には「令和四年」とデザインされ、商品に縫い付けられたタグには「大きさ:直径2cm、重さ:1g、素材:アルミニウム、図柄:若木」と本物の一円硬貨の仕様が表示されるなど、遊び心満載です。
同じデザインでファスナー付きの「1円硬貨ポーチ」もありましたが、ぬいぐるみとポーチともに大阪では完売。「桜の通り抜けに合わせた限定商品というわけではありませんでしたが、4月18日現在、大阪では完売しました」(担当者)。再入荷や追加発売の予定は未定だそうです。
投稿者「一目ぼれで購入しました」
投稿した粟さんにも話を聞きました。
──以前から1円硬貨のぬいぐるみの存在は知っていた?
「存在は初めて知りました。造幣せんべいを買う目的で売店に入り、レジの横にぬいぐるみが置いてあり一目ぼれで購入しました。造幣局敷地内の売店ミントショップで800円でした。購入後はキャラクターのぬいぐるみ達と一緒に並べてます」
──3年ぶりに開催された桜の通り抜けはいかがでしたか。
「通り抜けは天気にも恵まれとてもよかったです。事前申し込み制の人数制限をしてくれていたこともあり、桜の木や説明板を一つ一つを丁寧に見れましたし、写真を撮るときもゆっくりと撮影することができました」
造幣局長の一声で始まる「局員だけの観桜ではもったいない」
新型コロナウイルスの影響で2年続けて中止され、今年初めて事前申し込み制を導入し、3年ぶりの開催となった造幣局の桜の通り抜け。開催の歴史は130年以上もさかのぼります。「明治16年(1883年)、当時の造幣局長 遠藤謹助が『局員だけの観桜ではもったいない。大阪市民の皆さん方と共に楽しもうではないか。』と発案し、満開時の数日間構内川岸を開放して一方通行による通り抜けが始まりました」(同局ホームページより引用)。