「ずっと回していたい」という欲求から製品化 懐かしくも現役な混合水栓の指輪が話題

渡辺 陽 渡辺 陽

「懐かしくも現役な混合水栓のクリスタルハンドルの指輪を作りました。実際にひねって回せます」とツイートしたのは、池田 亮さん(
@yyyry_ikeda)。そこに写っていたのは、懐かしい水栓をモチーフにした指輪でした。お湯と水の水栓があり、ひねることもできるそう。あまりにもリアルなので「回したら指から水出てきそう」と話題になりました。ネットショップで1個2000円で販売したところ、すぐに売り切れになるほどの人気商品に。製作者に聞きました。

「こういうガチャガチャあったら回しちゃう」
「夫婦でこれ付けて『これから夫婦水入らずで過ごすので、水を差さないでくださいね』とか言いたい」
「デザインは好きだけど手がヌルヌルの時に全然回せなくて殺意湧くタイプの蛇口」
「このような遊び心のある雑貨は大好きです!個人的には指先から水が出てきたら有難い。ビニール袋を開く時はいつも難儀しとるので」

水栓の指輪を作った池田亮さんに話を聞きました。

ーーなぜ水栓の指輪を作ろうと思われたのですか。

「もともとクリスタルなハンドルが好きでした。特別感というか、キラキラ光るものを掴んで回す感じや中に入っている金具の反射による光り具合とか。あと混合水栓の温度は自分で回して調整しなければならないから毎回手こずった体験がより記憶に残っているところとか…。1年ぐらい前にTwitter上でクリスタルハンドルの画像を見かけたり、実家や区役所のトイレで眺めたりするたび、『ずっと回していたいなー』と考えてたところ、今月に入って『そうだ、指輪にすればずっと回せるな』という結論にいたり作りました」

ーー材質は?

「透明なレジンを使ってクリスタル感を演出してます。やはり作るのなら回せた方が良いと思いまして、強度もテストしながら納得できるような動きを目指しました。素材は金属を使うなどの実物感、指につけた際も『指が蛇口に見える』というような遊び心も意識しました」

ーー製作にはどれくらい時間がかかりましたか。

「制作に取りかかってから2週間ぐらいで作りました。今月の作業は脚本業の合間を縫ってする感じでした。3月の10日ぐらいにふと思いついて、とりあえず形を作っていきながら、素材を組み合わせたり探したりといろいろ試していきました」

ーーすぐに売り切れたとか。

「早々に売り切れ、とても有難いですが在庫が準備できず恐縮です。ハンドメイドはワンオペのためスピードが遅いですが、在庫が出来次第改めてお知らせいたします。ただ自分は現在、映像や舞台の脚本業や演出業など仕事も並行して行っており、今年は子どもも生まれたので、一人で生産するにはなかなか時間がかかって在庫切れも頻繁に起こるので、もしどなたかガチャガチャにしてくれないかな…と非常に欲張りな夢も見ております」

◇ ◇

▼ハンドメイドショップ トイフクロ
https://yyyry.theshop.jp

池田亮さんは、亡き実祖父の絵を展示しながら、実父と親子で出演する舞台にも挑みます。

▼あかあか
2022年5月28日[土] - 6月5日[日] 
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
​2022年6月18日[土] - 6月19日[日]
三重県文化会館 小ホール​
https://www.yu-mei.com/akaaka

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