桃、ぶどう、りんご…リアル過ぎる果物ネイル、プチプラで実現 「おいしそう」「男子だけどかわいいと思う」

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「プチプラマニキュアで作った」というつぶやきとともに、ツイッターに投稿されたカラフルな写真。そこに写っているのは、桃、ぶどう、りんご、みかんをモチーフにしたネイルアート。一見、本物と見まがうばかりの完成度と斬新なアイデアに、「美味しそう」「素敵!」「男だけどしたい」など、続々と反響が寄せられています。投稿主であるぱんなさんにお話を伺いました。

――どれもとてもリアルですね! 本物らしく見せるために、どんなところにこだわったのでしょうか?

「色の重ね方など、皮の表現にはこだわりました。果物は青い状態から徐々に鮮やかな色に色づいていくので、その内側から出る自然な色を表現したかったんです。例えば、桃であれば淡いイエローにじわっとにじむ桃色を表現するためにスポンジを使ったり、りんごであれば、よく見ると赤のタテ線が入っているのでタテに線を引きながら塗り分けるなど、その果物の熟し方に合わせた塗り方になるよう考えました」

――4つの作品のうち、個人的なお気に入りはどれでしょうか。

「4つとも大切な作品なので全部好きですし、1つを選ぶのは本当に悩みます(笑)。あえて選ぶなら、制作するにあたり一番悩んだりんごでしょうか」

――どんなことに苦労したのでしょうか?

「りんごはよく見ると様々な色が混ざっていて、しかもタテ方向に入った線を表現したかったので、色をなじませながら塗るのが大変でした。爪の根元は黄色っぽくしていますが、本物のりんごは実はそこまで黄色くないんです。

でも、わざとらしくない程度に黄色を入れることで可愛さが出るかなと思い、あえて実物通りには塗りませんでした。他の果物は5本一気に完成しましたが、りんごだけは途中で落として塗り直しが必要だったくらい手がかかりましたね」

――4つの果物のうち、特に反響が大きかったのは?

「いただいたコメントを見るとりんごが一番人気で、桃がそれに続く人気だったように感じます。ですが、ぶどうやみかんが一番好きと言ってくださる方もたくさんいて、本当に嬉しかったです」

――ぱんなさんの作品には果物の他、パンやアイス、水引きなど、ユニークなネイルが目白押し。作品のアイデアはどんなときに思いつくのでしょうか?

「食べ物や自然、季節の風物詩など、普段の生活の中で目にして可愛いと思うものからアイディアを得ることが多いですね。配色も、雑貨や洋服などからイメージを膨らませることが多いです」

ネイルは、100円ショップやドラッグストアで

――今回の作品も含めて、いつもプチプラマニキュアを使用されているそうですね。プチプラでここまでの発色や質感を表現できるとは驚きました!

「プチプラマニキュアは赤や青など、色塗りの基本的な色がシリーズでそろっていることが多いんです。なので、原色っぽい色は100円ショップやドラッグストアで購入できるプチプラのものを使うことが多いですね。

今回のフルーツネイルは色の鮮やかさが持ち味なので、プチプラマニキュアの分かりやすく鮮やかな色が合っていたのかなと思います」

――マニキュアでのネイルアートはジェルと違い、やり直しが効かないだけに大変なことも多いと思います。それでもマニキュアでのアートにこだわる理由は?

「マニキュアの魅力は気楽に始められるところ。ジェルネイルを楽しむには硬化のためのライトが必要ですが、マニキュアは待っていれば乾くので、極端な話、マニキュアさえあればいいんです。

それに、セルフネイルをしたことのない方が私の投稿を見てネイルに興味を持ち、始めようと思ってくれたときに、そろえる道具が少なくて工程も単純なマニキュアの方が、ハードルが低いと思うんです。なので私は、初心者の方でも挑戦しやすいマニキュアでのネイルにこだわって投稿しています」

――ぱんなさん自身が、ネイルに目覚めたきっかけは?

「高校生の頃、有名なセルフネイラーのしずくさんのブログで「ギャラクシーネイル」を見て、マニキュアを重ねることで爪に小さな宇宙が作られてゆく過程に魅了されました。その後すぐ100円ショップでマニキュアを買い、真似して作ってみたのが始まりですね」

――なるほど、ネイルを始めた頃からマニキュア派だったんですね。技術はどのようにして身につけていったのでしょうか?

「塗り方などは回数を重ねることで上達したように感じます。アイスクリームネイルの質感を剥離紙でつける方法や、メロンパンネイルの作成に歯ブラシを使う方法は完全に思いつきなので、技術の幅を広げるためには「面白そうだからやってみる」という精神も大事なのかなと思います」

――マニキュアやネイルグッズを探すのにおすすめのショップはありますか?

「昔から大好きな100円ショップとドラッグストアですね。100円ショップはダイソー、セリア、キャン★ドゥの大手三社が有名ですが、他にもローカルなショップがたくさんあるので、外出先にそうした100円ショップがあるとつい立ち寄ってしまいます。見たことのないものが置いてあることも多くてわくわくしますし、掘り出し物も見つかる穴場かなと思います」

――セルフネイルに興味はあるものの、「難しそう」と二の足を踏んでいる方も多いと思います。

「いきなり自爪にアートするのが難しければネイルチップで練習する手もありますし、絵を描きたい場合はポリシート(※クリアファイルやクッキングシートなどにマニキュアで絵や柄を描き、乾いたものを剥がして爪に貼る方法)を使う手もあります。

爪はふとしたときに自分の視界に入るもの。自分の好きな色やモチーフが目に入るとそれだけで気分が上がります。

なので、SNS上でたくさん紹介されている色々なネイルを参考にしつつ、自分のために自分の好きな色を使い、簡単なものからチャレンジしてみてほしいなと思います!」

◇ ◇

ツイッターのリプ欄には、
「こんな発想なかった!」
「ウッカリすると指ごとパクッて食べちゃいそうなくらい美味しそうで可愛い…」
「マニキュアでこうもリアルに美しく質感まで再現できるものなんですね……感動☆」
「高3男子だけどこんなんしてる人いたら可愛いって思う」
など、絶賛コメントが殺到。今後は青りんごネイルやいちごネイル、絵画や本をモチーフにしたネイルにも挑戦予定とのことなので、新作も楽しみですね!

■Twitter https://twitter.com/Honey_tears
■Instagram https://instagram.com/panna_nail

(Lmaga.jpニュース特約・松下陽子)

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