「断りたいけどどうしよう」…訪問営業マンをやんわり帰らせるライフハック漫画が話題

中将 タカノリ 中将 タカノリ

「ボク家主じゃないんですよ」

訪問営業の人にやんわり帰ってもらうテクニックを描いたライフハック漫画がSNS上で大きな注目を集めている。

「これから一人暮らしを始められる方に向けた『営業を追い払う方法』です。
この方法の利点は
①お互い嫌な気持ちにならない
②どのタイミングでも使える
③相手が粘らない
④2度と来ない です。」

とこの漫画を投稿したのは雪永ちっちさん(@yukinagasub)。

なんの興味もない訪問営業なのに、ついつい同情で話を聞いてしまったり、押し切られて契約を交わしてしまったという話はよく耳にするもの。特に気の弱い人や女性にとってはこういう訪問営業マンは非常にナーバスな存在だろう。それを見事に回避できそうな雪永さんのライフハックに対し、SNSユーザー達からは

「これいいですね。
いまのところは、野太い声で『パパもママもいません!』と言うのを実践してます。」
「うちは電話セールスを時々受けるのですが、帰宅時間を聞かれて『23時以降』と応えるのは目から鱗でした!ありがとうございます🏵️」
「これN〇Kにも使えるやつね」

など数々の感謝のコメントが寄せられている。

雪永さんにお話を聞いた。

ーーこの方法にいきついた経緯をお聞かせください。

雪永:大学入学を機に上京し、引っ越しを4回繰り返すこと早9年になりますが、上京当時からずっと感じていることのひとつに「訪問営業が鬱陶しい」というものがあります。特に最初に住んだアパートは、恐らくですが営業に狙われているアパートだったため、週に最低1回、多いときは日に3回も営業が来たこともあります。失敗もありました。

そんな背景を踏まえ、4月から新生活を始める方々…特に田舎から上京した大学生にささやかな”ライフハック”をお伝えしようと思いました。

ーー対応に失敗されたこともあるんですね。

雪永:今では東京生活に慣れ、営業に対しても「結構です」「もう二度とこないでください」と平気で言えますが、上京当初の右も左も分からなかった時期はついうっかり契約してしまったこともありました。

また19歳の時、営業マンが2人で家に訪れ、私は必死に断ったのですが「いつなら時間ありますか?電話番号を教えてください」と高圧的な態度で迫ってきました。当時の僕はうろたえてしまい、「日曜日なら…」と答え、電話番号も教えてしまいました。

そして日曜日、営業マンが2人で再度家に訪れたので私は居留守&着信拒否をしました。しかし相手も引き下がらず、30分近くドアをノックしたり、別のスマホから電話を掛けたりとかなり粘ってきました。そしてあろうことか、アパートの反対側に回って窓を強くノックし、「雪永さーん、影見えてますよ」と大声で呼んできました。流石に恐怖を覚えました。

その後も色々な断り方をしてきましたが、やはり"最も早い合理的な断り方"はこれです。

ーー一番簡単ですし、リスクを回避できるというのがいいですよね。

雪永:投稿にも記載していますが、この方法は「お互い嫌な気持ちにならない」「どのタイミングでも使える」「相手が粘らない」「2度とこない」という利点があり、特に大事な点は「家主は毎日いるがあなたが仕事をしている時間にはいません」という旨を伝えることです。

これは他の断り方のデメリットをカバーするにも最適解と言えます。

「結構です」と強く断ると逆恨みをされる可能性がありますし、気弱な人だとそもそもこのセリフが出てきません。相手によっては食い下がってきます。

「"忙しいので"結構です」と答えるのは「お仕事中ですか?いつなら暇ですか?」などと深堀りされる最悪手です。また来る可能性があります。

居留守を使ってもまた来る可能性がありますし、何度もインターホンを鳴らされたりノックをされる恐れがあります。間違って営業以外の人に対して居留守を使ってしまうかもしれないというおそれもあります。

反論、不要であることを説明したり外国語で対応するのも時間が勿体ないですし、相手が必死で意思疎通を図ろうとしてくる可能性があります。「家主は入院中です」「家主は長期不在です」と答えるのも家主が自分であるとみなされるので逆効果だと思います。

ーー今回の反響へのご感想をお聞かせください。

雪永:「覚えておきます!」「断り方の最適解ですね!」「(家主の帰宅が)23時以降と答えるのは目からうろこでした!」など多くの方に喜んでいただくことができ良かったです。

◇ ◇

これから東京など都会で生活を始める方はぜひ参考にしていただきたい。

なお今回の話題を提供してくれた雪永さんは現在、講談社のヤンマガWEBで「ろこぽん」を連載中。「ある日突然地球にやってきた、宇宙人ろこぽん。政府が彼に命じたのは、日本でのボランティア活動だった。……表向きは。」という奇想天外なストーリーが話題の作品だ。ご興味のある方はぜひチェックしていただきたい。

雪永ちっちさん関連情報

Twitterアカウント(副垢):https://twitter.com/yukinagasub/
Twitterアカウント(本垢):https://twitter.com/tittiisme
「ろこぽん」(講談社):https://yanmaga.jp/comics/%E3%82%8D%E3%81%93%E3%81%BD%E3%82%93

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