「ぴよぴよ」という文言とともに、満開の河津桜(かわづざくら)の木に集うメジロさんたちを撮影した写真がtwitterに投稿されました。枝上で仲良く寄り添う姿や、両羽を広げて今まさに飛び立とうとする姿など、春の到来を感じさせる小鳥の姿に「やっぱいいですねメジロちゃん」「幸せをありがとうございます」などと喜びの声が届きました。
メジロさんは目の周りをふちどる円状の白色部分と、頭部や背の黄緑色の羽毛のコントラストが美しい小鳥です。その動きはすばやく、投稿には「自分で撮ってみると、こちらの写真の凄さが分かります。画面にメジロを入れるだけでも難しいのに!」との声も寄せられています。
撮影したのは、三重県在住の写真家、中瀬雄登(@YutoPhotography)さん。実は今回の写真は昨年春に写したものだそう。被写体としてのメジロさんの魅力について「とにかく動きが早く、色々なアクションがあって可愛らしいし、面白いなと感じました」と語る中瀬さんに詳しい話を聞きました。
――撮影時の状況をさしつかえのない範囲で教えていただけますか。
撮影場所は三重県南伊勢町にある、河村瑞賢公園です。撮影したのは2021年2月21日で、今年もそろそろメジロを撮れるタイミングになるかなと思います。メジロがなにかアクションを取る瞬間があると良いな、と考えながら撮影に行ったのですが、現地に着いたらさっそくメジロカップルが仲良さそうにしていました!
――機材についても教えていただけますか。
撮影に使用したカメラは「Nikon D750」、レンズは「SIGMA APO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM」になります。大きく羽を広げ飛び立つ瞬間が撮れたのは、まさに奇跡的なタイミングだったといえます。おそらく0.0数秒前後しただけで羽の開きかたが変わるからです。
――こんなドラマチックな瞬間をカメラでとらえるにはどうしたらよいのでしょうか?
撮影テクニックとしては、花の蜜を吸った後、別の花に移る習性があるらしいので、花から口を離した時に連写して、撮れているかを確認しています。
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これから撮りたいものについて、「今年の春は日常的な風景や、また絶景の中でも、季節感あふれる写真をたくさん撮れればと考えています」という中瀬さん。ぜひ、春の息吹が感じられる瞬間を写してくださいね。
また中瀬さんはメジロさんを撮影する際の、さらに詳しい機材の設定や撮影テクニックについてまとめた記事を自身のブログに投稿しています。興味のある方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
■中瀬さん写真ブログ https://nipponphoto.net
■【メジロと花】撮影設定とテクニック https://nipponphoto.net/phototechnique-mejiro/