猫を魅了する魔法の液状おやつ「ちゅ～る」。その味を覚えた猫さんたちの中には、パッケージを見ただけで反応してしまう子も少なくありません。
じゃあひょっとして、ちゅ～るのパッケージにさえ入っていれば、中が「いつものごはん」でも夢中になって食べちゃうのでは…？ そんな「ニセモノちゅ～るでも猫気づかない説」を検証した動画がTikTokで話題です。
実験したのは「サビちゃんの部屋（@katozaemon）」さん。被験者は1歳9カ月の「サビ」ちゃんです。
空になったちゅ～るの袋を水でしっかり洗い、ふやかした「いつものカリカリごはん」を詰めたら、さあ、あとはサビちゃんを呼ぶだけ！
「ちゅ～る！ちゅ～る食べる？」という飼い主さんの声に「ニャ～！」とお返事をし、ゆっくりとニセモノちゅ～るに近づくサビちゃん。大大大好きなちゅ～るのパッケージからは、ニョロッと「（ふやかした）いつものごはん」が顔を覗かせます。
すると…、なんということでしょう。サビちゃんは魔法のおやつ同様に、時折目を閉じながらとてもおいしそうにニセモノちゅ～るに食らいつきはじめました…！
「いやでもすぐ気づくでしょw」
テロップに映し出される飼い主さんの心の声。ところがサビちゃん、こぼれた分まで残さず舐めとり、満足そうに完食してしまいました。
この検証結果にコメント欄には、「中身なんでもええんかーい！」「研究者ですが、これは論文にできる気がします（笑）」「プラシーボ効果？」「これは思いつかなかった！すごい（笑）」といった驚きのコメントと共に、約3万件の「いいね」が集まりました。
飼い主さんに、今回の検証について聞きました。
――興味深い実験でした！なぜニセモノを作ってみようと？
サビちゃんはちゅ～るの袋を見ただけで反応するので、この袋にさえ入っていれば中身が違っていても気づかないかもしれない…と思ったからです。人間もかき氷シロップの種類を選ぶとき、実は全部同じ味なのに、色と香りだけで違う味に感じる現象がありますよね？それと似たことが猫でもあるのかなと思い検証しました。
――とてもおいしそうに食べているように見えましたが、本物のちゅ～ると比較して、食いっぷりはいかがでしたか？
いつものちゅ～ると変わらない食べっぷりでした！完食するまで、ニセモノだとは気づいていない様子でした。
――ちなみに、ニセモノで使用したドライフードはいつも食べているものですか？
日常的に与えている総合栄養食で、食いつきは普通です。本物のちゅ～るのウェット感に近づけるため、ボソボソにならないようにしっかりふやかしました。ちなみにフードは置きエサにしているので、空腹だったわけでもなさそうです。
――完食したときはどう思われました？
うそでしょ！？ 中身なんでもいいのかよ！ と思いました（笑）
――これからも、たまにニセモノを作ってみられます？
良心が傷むのでやりません（笑）。このときも、検証後に本物のちゅ～るをあげました。いつもと同じように中身が出た瞬間から食べはじめ、食べ終わったら満足そうにしていました。
――コメント欄を拝見すると、驚きの声が多かったですね。
私も検証前は、さすがに騙されないだろうと予測していました。「意外だ」というコメントも多かったので、やってみないとわからないことってたくさんあるのだろうなと思いました。また、「フードに薬を混ぜて飲ませるときに使えそう」という声も多くいただき、確かにそういう応用もできそうだと感じました。この検証が誰かの役に立つかもしれないとわかり嬉しかったです。
見事に説を立証した飼い主さん。今後も、「猫との生活で疑問に感じることがあれば検証していきたい」と話します。
今回は騙されてしまったサビちゃんですが、実はお手とおかわりができるお利口さん。そして、飼い主さんと枕を半分こして眠るほどの甘えん坊さんだそうです。「サビちゃんの部屋」のSNSアカウントでは、そんなサビちゃんののんびり幸せな日常も覗けますよ。
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