新庄ビッグボスも大興奮…ド派手な三輪バイク「トライク」の世界 “魔改造”した最上位モデルは、1500万円の直列3人乗り

鈴木 博之 鈴木 博之

毎回ド派手な演出で球界を盛り上げようとしている、日本ハムの新庄剛志監督(ビッグボス)が、トライクでキャンプインしたことが2月1日、話題になりました。トライクとは3輪車のことですが、前1輪、後2輪のほかにも、前2輪、後1輪などあり、左右対称で上から見てタイヤの位置が三角形になっているのが特徴です。

トライクのなかでも左右の車輪幅が460mm未満で、なおかつカーブでバイクのように車体を傾けて走るものについては、道路運送車両法や道路交通法では自動二輪車の扱いとなり、排気量にあった自動二輪車の免許証が必要で、ヘルメットの着用義務があります。

一方、ビッグボスが乗っていたトライクは、普通自動車以上の運転免許があれば運転でき、ヘルメットの着用義務はありません。とはいってもシールドが付いたヘルメットやメガネ、ゴーグルがない状態で運転すると、走行風で目を開けることが難しいですし、虫や雨粒、飛び石から目を守るためにも、また万が一の事故のためにもヘルメット着用をおすすめします。

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ビッグボスが乗っていたトライクを制作しているのは、群馬県前橋にあるGORDONエンタープライズ株式会社。毎年1月に幕張メッセで開催される「TOKYO AUTO SALON 2022」では、GORDONのブースで最上位モデルの「GORDON GL1800トライクType L」の2台が展示されていました。ビッグボスが乗っていたトライクと違うのは、バイクのように2人のりではなく、3人が一列になって乗車できるところ。

トライクのベース車両はホンダのゴールドウイング(GOLD WING)のGL1800(SC79)という超大型バイク。排気量は1833ccでバイクとしては唯一無二の水平対向6気筒エンジンを搭載し、7速ギアに加え、車両重量が366kgもあるためリバースギアもありらくらくとバック可能。フロントサスペンションには二輪車用ダブルウイッシュボーンを採用し、快適なクルージングを可能にするための装備が満載。ゴールドウイングは受注生産品で価格はトランクがないタイプでも268万円(税抜)と高額です。

このゴールドウイングをベースに魔改造したのがGORDONのトライクで、カスタマイズによっては世界に一台のオリジナルなマシンが作れるのです。後2輪のリアタイヤには21インチホイールを採用し、リアサスペンションは路面への追従性の良い新開発のワイドマルチリンク独立懸架式にプラスしてAIRFORCEエアサスペンションが標準装備されています。大容量の電動で開閉するトランクルームにはゴルフバッグも収納できる余裕があるため、荷物の置き場所を考えてしまうバイクとは違い使い勝手は良さそうです。トライクへと魔改造したことで車両重量は520kgにもなっていてリアまわりだけを見るとクルマのようです。

最上位モデルである「GORDON GL1800 トライク Type L」は2021年に販売したニューモデルで、展示されていた2台ともすでに完売しているとのこと。トライクの存在自体が知られるようになってオーダーは増えてきているそうです。一般道を走ったらかなり注目されることは間違いないでしょうけれど、実際に街で走っているのをあまり見ないと担当者は言っていました。新庄監督がたまに着ているド派手な衣装ならラスボス感がありバッチリ似合うでしょうけれども、今回の球場入りでは刷新されたユニホームを着て乗るという意外性もまたビッグボスらしいですね。

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【NEW GORDON GL1800 トライク Type L】

全長/全幅/全高:3320mm/1980mm/1340mm
車両重量:520kg
車体本体価格:307万4000円(税抜)
トライクキット:1100万円(税込)
構造申請料金:22万9000円
車検代行料(2年):7万8000円
支払総額:1468万8400円(税込)

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▽GORDON
https://gordon.co.jp/

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