妊娠・出産・育児の情報サイトを運営する「ベビーカレンダー」(東京都)が、2021年12月生まれの10976人を対象に調査した12月生まれベビーの名づけトレンドを発表しました。冬至の風習にちなんだ名前やクリスマスを連想させる漢字など、季節感のある名前が贈られているようです。
調査は2021年12月1日~25日に実施、男の子5603人、女の子5373人の家庭から回答を得ました。「冬至にちなんだ「柚ネーム」女子が増加!」「冬生まれに人気の「ふうか」「とうま」が急増」「クリスマス感や冬らしさのある「柊」を用いた名前が増加」というトレンドが見られました。
12月生まれの赤ちゃんに人気の名前は
12月生まれの女の子に人気の名前1位は「凛(主なよみ:りん)」、2位「芽依(主なよみ:めい)」、「紬(主なよみ:つむぎ)」「陽菜(主なよみ:ひな)」でした。柚子湯は12月の季語で冬至には柚子湯につかるという風習があります。このためか、「柚」を用いた名前は、20位「柚葉(主なよみ:ゆずは)」、23位「柚月(主なよみ:ゆづき)」「柚乃(主なよみ:ゆずの)」など上位にランクインしています。
また秋冬に特に多い「楓(主なよみ:かえで)」は、10月5位、11月1位とランクアップし、12月も10位と3カ月連続でTOP10入りしており、2021年も人気が高いようです。
12月生まれの男の子に人気の名前は、1位「陽翔(主なよみ:はると)」、2位「大翔(主なよみ:はると)」、3位「蓮(主なよみ:れん)」という結果に。2019年以降3年連続で人気1位となっている漢字「翔」を止め字に用いた名前が2トップとなりました。
近年人気の漢字「蒼」を用いた名前「蒼(主なよみ:あおい)」、「蒼空(主なよみ:そら)」、「葵大(主なよみ:そうた、あおと)」が同率で10位。また、毎年冬生まれの男の子に特に多く名づけられる「柊(主なよみ:しゅう)」、秋冬生まれに多い「楓(主なよみ:かえで)」も同じく10位でした。
12月生まれの赤ちゃんに人気のよみは
12月生まれの女の子に人気の名前のよみ1位は「えま」、2位「ゆい」、3位「ほのか」・「めい」でした。2021年で最も多く名づけられた今人気ナンバーワンのよみ「えま」は、2021年7月以降6カ月連続で月間ランキング1位をキープしています。
秋冬生まれの女の子に多く名づけられる「ふうか」は8位。11月の5位から少し下がったものの、12月もたくさんの女の子に名づけられていました。多い順に「楓佳」「楓果」「楓華」「楓花」となっており、「楓」を用いた名前が人気です。
一方、12月生まれの男の子に人気の名前のよみ1位は「はると」、2位「りく」、3位「そうた」。上位2つは11月と同じです。年間ランキングで34位だった「とうま」が、12月9位にランクイン。「とうま」は「冬」や「柊」といった文字をあてて名づけられることが多く、毎年冬になると増加します。12月は、「冬真」「冬馬」「柊真」「柊磨」など22種類の名前で名づけられていました。
12月生まれの赤ちゃんに人気の漢字は
12月生まれの女の子の名前に人気の漢字1位は「莉」、2位「花」、3位「結」でした。どれも年間を通して人気の高い、定番の漢字です。秋冬に向けて増える漢字では、年間ランキング41位だった「楓」が12月は14位、年間ランキング23位だった「柚」が12月は15位と例年同様の傾向でした。
12月生まれの男の子に人気の漢字は、1位「翔」、2位「斗」、3位「大」と上位は11月と変動はありませんでした。毎年冬に増加する「柊」は、植物のヒイラギを意味する漢字です。漢字のつくりに「冬」がつき、クリスマスに飾られることが多いためでしょうか、月間ランキングでは9月に80位、10月44位、11月36位と徐々に順位を上げ、12月は11位に上昇しました。「柊」を用いた名前では、「柊(主なよみ:しゅう)」のほか、「柊羽(主なよみ:しゅう)」、「柊太(主なよみ:しゅうた)」、「柊月(主なよみ:ひづき)」、「柊希(主なよみ:しゅうき)」など56種類の名前で名づけられていました。