「自衛隊にいたとき、冬場の訓練では攻撃的になる人が多かったです。寒さは身体にとって『危機』なので、ストレスがたまりやすくなり、他人への優しさが消えてしまいます。なので、寒い日は暖かい部屋で、お茶でも飲みながら、まったり過ごしてください。自分のためにも、大切な人に優しくするためにも。」
自衛隊の訓練で得た経験から、冬場はしっかり暖をとりストレスを軽減してほしいと呼びかける投稿がSNS上で大きな注目を集めている。
件の投稿は元自衛官で今は普通の会社員として勤務するわびさん(@Japanese_hare)によるもの。
たしかに冬季の寒さや日照時間の短さは季節性情動障害、いわゆる「冬季うつ」の原因になるとも言われている。わびさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「生存本能‥だからこそ、意識して温めることが必要なんですね」
「寒さと空腹はホントあかん。セットになったらもっとあかん。」
「冬は初年度に災害派遣、以降は持続走や銃剣道大会、臨時勤務と各年の冬はそれぞれやる事があって、結局行かないで終わってしまいましたね。
懐かしいです」
「わかります
台風の中深夜高速道路で交通量調査のバイトを友人と3人でやった翌日
みな他人になりました。」
「寒いと、それだけでもストレスになりますもんね(--;)
暖かい部屋で温かい飲み物をのんで、ゆっくりと過ごします〜」
など数々の共感のコメントが寄せられている。
わびさんにお話をうかがってみた。
ーー自衛隊にいらっしゃった頃、冬場の訓練で感じられたことついてあらためてお聞かせください。
わび:普段は温厚な隊員さんでも、寒い中での訓練になると、攻撃的な発言や態度が多く見受けられました。少しでも手間取るとイライラする、ちょっとしたミスを必要以上に咎める、などです。ピリピリした空気になるので、訓練中の揉め事も普段より多かったです。
ーー現在、わびさまが冬季に心がけておられることはありますか?
わび:自衛隊の冬場の訓練で、寒さはストレスになることを身をもって知りましたので、できるだけ暖かい恰好をすることを心がけています。また、寒くてイライラするときは、暖かい部屋で暖かいココアを飲んでイライラを収めています。
また寒さに空腹や寝不足が重なると本当に優しさがなくなってしまうので、暖かいものを食べてぐっすり眠ることも大切だと思っています。
ーーこれまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。
わび:最近寒い日が続くのでイライラする人、逆にイライラをぶつけられる人が多くて共感されたものと思っています。寒さは身体だけでなく、心も冷たくしてしまうので、寒い日はしっかりと温まってみんながお互いに優しくなってほしいですね。
◇ ◇
原因がわかっているのであれば対策あるのみ。寒い季節はしっかり暖を取ってなるべくストレスをため込まない生活の工夫を心がけていただきたい。
なお今回の話題を提供してくれたわびさんは2022年1月12日に初めての著書となる「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(ダイヤモンド社)を出版。
わびさんが約10年の幹部自衛官の経験から得たメンタルハックや仕事術、人間関係の教訓をまとめた貴重な一冊だ。最近心が疲れ気味…という方はぜひチェックしていただきたい。
わびさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/Japanese_hare
「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」(ダイヤモンド社):