一緒に暮らす犬や猫にしゃべりかけないという人は、おそらくいないのでは? そんな犬と猫との会話について描いた漫画「犬と猫どっちも飼っていると、話しかけたりかけられたりで結局楽しい」に共感が集まっています。
作者は、天真爛漫で笑顔いっぱいの犬くんと、クールで渋めのお顔の猫さま、そしてトカゲちゃんと暮らす漫画家の松本ひで吉(@hidekiccan)さん。「犬と猫どっちも飼っていると毎日楽しい」は、テーマに沿って1枚ずつ犬くんと猫さまの行動が描かれます。
犬くんとの会話は…
ある日、松本さんは犬くんに「犬は、先週箱でもらった岩手のりんご、もう食べたぁ?」と聞きました。犬くんが「はてな?」という顔をしているのを見て、人に言うように自然な言葉で話しかけてしまったことに自分でもちょっとびっくり。
でも!話しかけるのは人間の親愛のコミュニケーション。大好きだからこそ、わからないかもしれないけれど話しかけちゃう。
そして、犬くんも「食べた?」の部分だけをしっかり理解して、全力で「食べてない!」をアピールするから会話として意外と成り立っているのです。
リプ欄にはやはり、話しかけるのは「普通」のことだとするコメントが集まりました。
「うちも普通に話しかけますよ。あんた今日はそこで寝るの?とかね」
「ウチも息子が夜中に帰宅して、誰か連れて来たの?って思うくらいナチュラルに話しかけてるのを聞いてフフッてなります。あたしは、幼児に語りかけるように大袈裟な話し方しちゃうんだけど…」
「いっぬっにもねっこっにも話しかける人生しか送ってきてません…」
「話しかけることに1㍉も疑問がなかった。」
「ペット飼ってなくても初見の野良猫に話しかけるし迷子の犬にアンタ何処から来たん?名前は?ご主人はどこ? とか話かけまくる民。」
猫さまとの会話は…?
猫さまの漫画は、猫さまが松本さんに話しかけます。別室で「ニャ〜!!」と何かを訴えているように鳴かれると、「なに?」「どうした?」と駆けつける松本さん。すると猫さまは、鳴いていると思ったのは空耳だったのかと思うほど、シラッとしています。それでも松本さんは何度も「ハイハーイ」と返事をしながら猫さまの元に向かいます。
回数を重ねているうちに、もしかして「これは…おちょくられている…?」と思う松本さん。わからない言葉で何度も話しかけられるのは、わりと迷惑かもしれないと気がつくのでした。
猫さまの漫画もまたわかると共感コメントが集まりました。
「うちのニャンも、時折やりますね、鳴く→何ごとも無い 呼んでないよ〜っみたいな顔されます」
「猫の何も無い率は異常」
「猫まじわかる 何言ってるかわからない」
作者の松本さんに聞きました
──もちろん私も犬に話しかけるのですが、そこまで長い文章ではなくて単語2つくらいです。とっても長いですね。
ふつうの人間に話しかけるように話してしまいます。
──犬くんも猫さまも、長い文章をわりと理解できちゃうのかしら。
こちらが期待するほど理解できてないと思います(笑)。雰囲気とかから察しているのか。
──ちなみに猫さまはどんな言葉を理解できますか?
自分の名前、ごはん、あそぶ、はわかっているようです。猫はわかってても無視する時が多いのでむずかしいですね。
──やはり(笑)。猫さまが呼んでいるときに行くと、だいたい漫画の通り?
本当に用があってニャーって言ってくるときは、その場所に案内してくれたりするのでわかるのですが、マジでなんとなく呼んでくるときがあって「なんもないんかーい!」って一応突っ込んで帰ります。
──用がある時ってどんなときなのかしら?
水がないとき、遊んでほしい時です。トイレが汚れているときは一声もかけてくれずに怒りの粗相をします。
──そこは教えてくれないんだ(笑)。コメントを見ると、皆さん犬や猫とだいたい会話できていると思われているようです。
あっちも何となく理解してくれるし、こっちも何となくわかるので何かが成立しますよね。あしたはあそこにお散歩に行こうね、とか約束しちゃったりしたときなんかは、たぶん分かってないけど約束は果たすようにしています。なんなんでしょうね。
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