「ご相席というお仕事」というつぶやきと共に、1枚の写真をツイッターに投稿した、西荻窪 ミルチさん(@chairorahman)。そこに写っていたのは、西荻窪にある人気のバングラデシュ料理店『ミルチ』の店内で、しっぽりお酒とおつまみを味わうお客さま…の向かいにちょこんと座り、「ご相席」というお仕事にいそしむ猫ちゃんの後ろ姿!
「猫さまが相席してくれるなんて幸せすぎる!おじさま羨ましい!」「綺麗系おねぇちゃんと相席よりこっちの方がいいかもw」と、猫ちゃんとの相席に羨望のリプライが殺到しました。
「ニャバクラ」
「優良店だね」
「聞き上手そうW」
「この相席食堂ならチャージ取られても行きたいw」
リプ欄には、「『昨今はコロナコロナで気が滅入っていけねぇ』猫『ニャー』『ありがとよ聞いてくれて』」と、おじさまと猫ちゃんの会話を妄想する声も。
聞き上手で癒し度満点な猫ちゃんの「ご相席というお仕事」について、西荻窪 ミルチさんにお話を伺いました。
ーー猫ちゃんの相席でお料理とお酒を味わう…最高に癒されそうです。
「気分が乗っている時はよくこうしています。この写真を撮影したときは、こちらのお客さまにじゃれついた後、少し落ち着いてから椅子に座ったタイミングでした。よくお店にいらしてくださるお客さまでしたので、『あぁ、今日も座ってるねー』くらいの感じだったと思います」
ーー猫ちゃんは「ちゃいろちゃん」というお名前なのですね。
「はい。しっかりお店の『看板猫』のお仕事をしてくれています。店の主人はバングラデシュ人なのですが、もともと猫が好きではなかったんです。でも先代のちゃいろという猫のことが大好きになり、その猫がいなくなり寂しい思いをしていたときに、ご近所の方から、小学生の女の子に拾われた子猫がいるよと聞き、引き取らせてもらいました」
ーーお客さまもちゃいろちゃんに会うのを楽しみにされてる?
「時々おやつを持ってきてくださる方もいらっしゃいます。どなたも無理やり触ったりせず、ちゃいろの好きにさせてくださっています。以前はドアのない開けっ放しの店舗でしたが、ちゃいろのために改装してドアをつけました。お客さまもちゃいろが外に出ないように気を付けてくださっています」
ーーちゃいろちゃんがお客さまの食事に興味を持つことは?
「まったく興味を持ちません。好物のまぐろや甘酒、海苔などがあればわかりませんが、バングラデシュ料理屋なので(笑)」
ーー初めてお店に伺うならどんなメニューがおすすめですか?
「人気があるのはタンドリーチキンですが、初めてのお客さまでしたら、バングラデシュの家庭料理をプレートにした『ベンガルプレート』がおすすめです。豆カレー、ポテサラ、卵焼きがバスマティライスの上にのせてあります」
◇ ◇
「5歳になる、甘えん坊でかなりのツンデレの女の子」だという、ちゃいろちゃん。茶トラの女の子はとても珍しく、出生率は茶トラ猫全体の2割程度なのだとか。そんな稀有な星のもとに生まれ、今やお店の大事な「看板猫」となった、ちゃいろちゃん。
営業日には大抵、ちゃいろちゃんも出勤しているそうですが、あくまでも彼女は気まぐれでツンデレな「お猫さま」。「ちゃいろは出勤した日もずっとベッドに入ったまま、まったく接客をしない日もありますので、それをご了承いただけますと助かります…」(西荻窪 ミルチさん)
現在、お店はコロナ禍で営業時間やお休みがかなり変動しているそうです。来店の際は必ず、西荻窪 ミルチさんのTwitterで営業日時などを確認してくださいね。