工場勤務の人が転職した理由 2位は「体力的にツライ」 転職した職種は「事務」がトップに

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工場勤務の人が「仕事を辞めたい」「他職種に転職したい」と考えるのは、どのようなときなのでしょうか。工場勤務から他職種に転職した経験のある431人に「転職した理由」を聞いたところ、「仕事内容の不満」が1位に。転職した職種は「事務」が最も多くなりました。なお、工場勤務から他業種への転職活動が順調だった人は約7割でした。

株式会社ビズヒッツが男性274人、女性157に聞いた調査です。「工場勤務から他職種に転職した理由はなんですか」と聞いたところ、「仕事内容への不満」のほか、「体力的にツライ」「収入アップを目指して」といった内容が続きました。上位の結果と具体的な内容は以下の通りです。

【1位 仕事内容への不満】
・作業が単純で慣れなかったため(男性、転職時23歳)
・立ち仕事の単純作業が苦痛になってきたから(女性、転職時30歳)
・毎日、単調な仕事に飽きてしまいました(男性、転職時36歳)

【2位 体力的にツライ】
・立ち仕事で目を使う作業だったので、体力的にキツくなったため(女性、転職時26歳)
・工場のライン作業に体がついていかなくなったから(男性、転職時39歳)
・立ち仕事で辛かった(男性、転職時49歳)

【同率3位 収入アップを目指して】
・工場勤務が嫌いではなかったが、将来的な年収を考えたときに、一定以上の年収を見込めないため(男性、転職時24歳)
・日勤勤務で給料が安かった(男性、転職時28歳)
・給料を上げるため(女性、転職時33歳)

【同率3位 労働時間への不満】
・夜勤があるから(女性、転職時24歳)
・勤務時間が不規則でしんどかったから(男性、転職時27歳)
・交代制がつらくなったから(男性、転職時32歳)

【5位 他の仕事に興味があった】
・もともとアパレルの仕事がしたかったからです(女性、転職時21歳)
・製造業から、人と関わりあうサービス業に携わりたいと感じたため(男性、転職時45歳)
・工場勤務を生かして、他の仕事がしたかった(男性、転職時62歳)

転職した職種1位は「事務」

「工場勤務から何の職種に転職したのか」を聞いたところ、1位は「事務」という結果に。2位以下は「販売」「営業」「配送・物流」と続きます。

調査した同社は「工場勤務から事務職への転職は難しそう―というイメージを持っている人も多いかもしれません。しかし実際には事務職に転職している人も多いことがわかります」と説明。事務職への転職に成功した人からは「資格を取った」「職歴不問の会社だったから」「人手不足の業界だったから」などの回答があったといいます。

転職活動が順調だった人は71.0%

「工場勤務から他職種への転職活動が順調だったか」と聞いたところ、「順調」「まあ順調」と答えた人が合わせて71.0%でした。「順調だった理由」「順調ではなかった理由」について、具体的な回答は以下の通りです。

【転職活動が順調だった理由】
・工場で3年間働いた経験から面接での印象もよく、根気強く働いてくれる人材として認められた(女性、転職時21歳、飲食業に転職)
・工場勤務中に必要な資格とプログラミングを独学で学んでいたので、8社から内定をもらいました(男性、転職時29歳、システムエンジニアに転職)
・転職エージェントを利用して希望条件にマッチした転職先を紹介していただき、比較的スムーズに転職できたから(男性、転職時43歳、建設業界の営業職に転職)

【転職活動が大変だった理由】
・経験者を採用しているところが多かったため、書類選考で落ちることや応募条件を満たせないことが多かった(男性、転職時30歳、事務職に転職)
・PCに慣れておらず、資格を取る必要がありました(女性、転職時42歳、事務職に転職)
・工場勤務で身に着けたスキルが、他の仕事では評価されない(男性、転職時59歳、倉庫管理業に転職)

調査結果について同社は「工場勤務から他職種への転職は難しいといわれがちですが、実際にはしっかりと準備をして、転職を成功させている人が多いとわかりました」と述べています。

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