我が子を叱れていますか?謝らせていますか? ママ友たちがあなたの元を離れていく意外な原因

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子どもが保育園や幼稚園に通い始めてママ友ができ始めることが多いと思います。ママ友と言えば、ママカーストやらママ友地獄やら世間ではいろいろな言葉がありますが、ある時、ママ友からの連絡が途絶えたという経験をお持ちの方はいないでしょうか。「理由に心当たりがない」という場合は、ママ友との関係を悩む前に、ご自身の子育てを見直す必要があるかもしれません。

こんなママ友は嫌だ!関わりたくないママを聞いてみた

会話を交わす程度であれば、気づかないことでも、一緒に遊びに行ったり、お茶をしたりと関わりが増えてくると「本来の性格」や「子どもへの接し方」などが見えてくるもの。まずは「関わりたくないな…」と感じたママはどんな人だったのかを聞いてみました。

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▽とにかく文句しか言わない

娘が通っている保育園は先生方もとても親切で、働いているママにも心遣いをしてくれるとてもよい園です。そこに転園してきたあるママ。最初は挨拶程度でしたが、子ども同士も仲が良かったので一緒に遊ぶことに。次第によく話すようになると、会うたびに園長先生や担任の先生の文句(聞いてみるとたいしたことはない話)やその人の近所にあるダンス教室に「送迎時うるさい!」などとクレームを入れていることが判明。

そして、転園前の保育園ではモンペで有名なママだったという話を別のママから聞いて、なんか怖くなってしまいました。なーんとなく、会う頻度を減らしたり、保育園の送迎の時間をずらしたりしています。モンペの香りがする人とはちょっとママ友になるのは無理。(Yさん、子ども6歳、2歳)

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▽気を遣えない

我が家では、スーパーに行ったときや、ファミレスやショッピングもガチャガチャは基本的にしないようにしています。ですが、幼稚園のママ友のひとりが子どもが欲しいものをどんどん買ってあげる人。一緒にスーパーに寄ったときは、子どもがカゴにお菓子やら食玩やらどんどん入れても何も言わないんです。

ある日、ファミレスで一緒にご飯を食べたあと、レジ横にあるおもちゃをママ友の子どもが欲しがったんです。それをみた我が子も欲しがり、もちろん私は買わないよ!と拒否をする横で、「いいよー」と買ってあげるママ友。案の定、どうしてうちはダメなの?と我が子が言い出す始末。その姿を見て「うわーないわー」と思いました。

お金の使い方や子育てに関しては口出しはするつもりはないけど、他の子どもと一緒のときは、もう少し気を遣えないのだろうか…。と思い、それ以来会ったら立ち話をするものの、一緒にどこかに行くのをやめました。(Kさん、子ども4歳)

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ほかにも金銭感覚が合わない、図々しい、お礼を言わない…などなど。様々な原因でママ友との連絡を取るのをやめたり、離れていったりしているようです。そして今回、アンケートをとったママたちのなかで意外と多かったのが、自分の子どもをきちんと叱ってくれないといったものでした。

我が子をきちんと叱れていますか

筆者が、3歳の子どもを持つママ(Aさん、販売、33歳)から聞いたママ友との絶縁話です。

近所の公園で仲良くなったママ友がいました。子どもが同い年ということで、子どもを一緒に公園で遊ばせていました。ママはいい人なのですが、悩みが1つ…相手の子どもが自分の子どもに手を出してくること。

確かに3歳は、自分の要望をまだ上手に伝えることができない月齢でもあります。「ある程度は仕方がないことだと理解もしている」とAさん。

そんな中、ある日我が子の頬が強く噛まれアザになってしまったそうです。 それがきっかけでAさんはそのママ友とは絶縁しました。しかし、噛まれたことだけが原因ではないと言います。

一番の理由は、そのママが「手を出したことに対し子どもを叱らないから」だったそうです。 叩いたり、引っ掻いたり、噛みついたりすることでお友達をケガさせてしまうことはいけないことだということを子どもに教えないのです。 叱らない理由は何でしょうか。

「働いていて一緒にいる時間が少ないのに、叱るのはかわいそうだから。一緒にいられる時間くらい…」 Aさんには、そのママ友がそう思っているように見えたようです。

でも、それって本当に子どものためなのでしょうか。いえいえ、ただ「子どもに嫌われたくない!」という完全なる親のエゴですよね。 ケガをさせられた子どもの親の立場からすれば、「親がダメなことはダメだと教えないのだから、子どもはケガをさせることがいけないことだと理解せず、同じことを繰り返すに違いない。また我が子がケガをさせられる」と思うのは当然のこと。一緒に遊ばせることを躊躇するのも無理はありません。

子どもに謝らせていますか

こちらは筆者の体験談なのですが、自分の子どもがお友達に手を出してしまった時、やってしまいがちなのが、自分の子どもを叩くこと。

確かに、友達の親御さんに対して、叱ってますアピールは出来ます。しかし、子どもにとっては、「ママがまた何か怒ってる」で終わり。自分がしたことは瞬時に忘れて同じことを繰り返すケースです。自分自身も然り、他の親御さんがされているのもよく見かけます。

子どもの目を見てしっかり話していますか? 相手の親や子どもに対して、自分ばかりが謝っていませんか? 子どもにしっかり「ごめんなさい」を言わせていますか?自警の念も込めて考えてみました。

子ども本人が謝ることは、とても大切だと思います。本人もお友達に対して悪いことをしてしまったと確認できるし、相手の子にとっても、その子をまた受け入れるきっかけが出来るからです。

謝らないと、相手にとってはその出来事が消化できず、本人は「絶対悪」として見られ続ける可能性もあります。筆者の長女(4歳)も、ある友達(2歳)によく引っ掻かれたり噛まれたりしていましたが、本人に謝罪されたことがなかったため、「あの子、めっちゃ嫌い!一緒に遊びたくない!」とよく言っておりました。

うちの子はまだ小さいから、言うことを聞かないから、と叱らなかったり、謝らせないパターンも見られますが、たとえそうであっても、親は諦めることなく「してはいけないこと」を根気よく伝えていくべきではないでしょうか。

実際、筆者の次女は長女との喧嘩が多く、その度お互い謝らせていたのでそれが功を奏したのか、まだ2歳ですが自発的にごめんなさい、が言えるようになりました。

そもそも…こういうことがあると「ママ友を失う」と同時に、「我が子も友達を失っています」。

それって、ママの望んでいることでしょうか。上記の例になりますが、手を出すにもなんらかの理由があったかもしれません。もしかしたら、先に相手の子におもちゃを取られたのかもしれない。でも手を出すのはいけないこと、そして出してしまったら相手に対して謝ること、を教えていくのは大切なことだと思います。

それは、自分がされてイヤなことはしない、相手を傷つけない、などの相手を思いやる心に繋がると思うのです。

育児に正解はなくて、ママたちはみんな悩みながら、子どもたちと一緒に成長しているのだと思います。でももし、ふいにママ友が離れてしまったら自分の育児を見直す、我が子ともう一度向き合う、良いきっかけなのかもしれません。

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