小室圭さん、なぜ日本ではなく米国の弁護士に 司法試験の難易度はどちらが上なのか

平松 まゆき 平松 まゆき

 秋篠宮家の長女眞子さま(29)が大学時代の同級生小室圭さん(29)と今月26日に結婚されると宮内庁が発表した。小室さんは7月に米ニューヨーク州の弁護士試験を受け、結果は12月中旬までに発表されるがすでに現地の法律事務所への就職が決まり、生活基盤が整った。米国の司法試験事情について、かつてCDデビューも果たした元アイドルの平松まゆき弁護士にQ&A方式で解説してもらった。平松氏は米国に弁護士の友人がいる。

 Q 日本とアメリカの司法試験ではどんな違いがありますか?

 A 以前がどうだったのか分かりませんが、アメリカのコロナ禍の司法試験について、私がもっとも驚いたのは試験がリモートだということです。これは日本では考えられないことです。日本の試験会場の厳しさたるや、思い出すだけでも寒気がします。とにかく試験官の目が厳しく、ハンカチやひざ掛けは試験中であっても試験官から指示されれば裏表ヒラヒラさせて何も隠していないことを明らかにする必要がありました。トイレまでついて来られるのは当たり前で、私の場合、トイレから出た瞬間ポケットの中を全部探られる経験をしました。手に巻いていたサロンパスさえ「カンニングのおそれがあるので取りなさい」と言われる始末。ですので、リモート試験など想像もつきません。最先端というべきか、緩いというべきか。実際に受けたわけではないのでなんとも言えませんが。

 Q 合格率の点ではどうですか?

 A よく言われるのは、アメリカの合格率の方がはるかに高いということです。州によって異なりますがニューヨーク州での合格率は2020年が89%だそうです(伊藤塾調べ)。日本の合格率はここ数年平均30%ですので、日本では「落ちても当たり前」「原則不合格」と言い訳ができますが、アメリカの場合「原則合格」とも言いうるので受験生にはプレッシャーがあるでしょうね。いずれにせよ、リモート試験になってから合格率が上がったことは事実のようです。

 Q 弁護士になりたかったら、アメリカで受けるべきということでしょうか?

 A それはなんとも…(笑)。語学力があることが前提ですし、活躍の場はそれぞれですから。

 Q アメリカで弁護士になった場合、日本で弁護士として仕事はできるのですか?

 A 日本では、日本の司法試験に合格し、司法修習を経なければ弁護士としての資格は持てません。そのため、たとえば法廷に立つことなどはありませんが、企業の法務部に就職したり、海外とのやりとりが多い渉外事務所で契約書チェック等の仕事をすることなどは可能です。私の知り合いは、日本での合格は果たせませんでしたが、その後ニューヨーク州で司法試験に合格し、いまでは国内の超有名企業の法務部で大活躍をしています。

 Q 小室さんはニューヨークの弁護士事務所に就職するとのことですが、噂どおり多忙を極めるのでしょうか?日本の弁護士に比べるとどうなのでしょう?

 A 日本で大手の事務所に入所した場合、よく言われるのが「勤務時間が9時から5時」という話。意外と平均的、むしろ短い?と思いきや、午前9時から翌朝午前5時のことを言うんです。家に帰れば寝るだけというような超多忙の弁護士は多いです。私が親しくしているアメリカ人弁護士によれば、アメリカの弁護士事情もやはり「事務所の規模による」そうです。アメリカ人は日本人ほど勤勉ではないかもしれませんが、ニューヨーク州の大手事務所なら似たようなものかもしれません。

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