広島・呉の女性殺害「強い殺意を持った計画的な犯行」小川泰平氏が指摘、現場に急行して取材

小川 泰平 小川 泰平

 広島県呉市内の商業施設で女性が3日朝に刺殺された事件を受け、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は同日、現場を取材し、当サイトに対して、その手口から「強い殺意を持った計画的な犯行」と指摘した。

 広島県警呉署によると、3日午前8時35分ごろ、広島県呉市宝町の商業施設「ゆめタウン呉」の駐輪場で、悲鳴が聞こえ、女性が血を流して倒れているとの119番通報があり、搬送先の病院で女性の死亡が確認された。亡くなった女性は、呉市のパート従業員・川島雪枝さん(58)と県警から発表された。背中などに複数の刺し傷があったという。現場には凶器とみられる刃物が残されており、同署は殺人事件とみて捜査している。

 現場から黒いミニバイクで走り去る目撃情報もあり、同署は容疑者とみられる男の身柄を確保し、男は事件への関与をほのめかす供述をしているという。

 小川氏は事件発生を受け、都内から呉市に駆け付け、同日午後、殺人現場を取材した。JR呉駅から徒歩5分ほどの場所で、午後の時点で店は営業しているものの、現場周辺には規制線が張られ、広島県警の捜査員が立っている状態で、事件後の緊張感がまだ残っていた。

 現場取材を通して、小川氏は「ショッピングセンターのオープンは午前9時で、事件が起きたのは午前8時35分と、開店より早めの時間だったことから、お客さんではなく、お店の関係者が出勤するところを狙った犯行だ考えられます」と指摘した。

 背中を刃物で複数回刺されていたことについて、同氏は「被害者が気づかない背後からいきなり複数刺しているということは、強い殺意の表れだと感じられる。刺してからすぐ逃走していることから、通り魔的な犯行ではなく、被害者を待ち伏せして狙った犯行だと現場を見て思いました。面識もあった可能性があります」と分析した。

 すでに容疑者とみられる男の身柄は呉署に確保されている。小川氏は「(現場取材した同日午後4時頃までの時点で)逮捕はされているという情報はないが、本人がそのように申告しているという情報がある」と説明した。

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