なんてかわいい2匹なんだろう…「目がハートになりました」 ストレスの多い仕事も猫と一緒なら苦にならない

渡辺 陽 渡辺 陽

ぴのちゃん(2歳・オス)とふらんちゃん(2歳・オス)は、2018年8月頃、東京都世田谷区、自由が丘駅近くの書店のそばにいたのだが、店主が発見し、保護を依頼。ボランティアが保護したという。生後1カ月くらいだった。その後、預かり主のもとで里親を探していた。

東京都に住む辻岡さんは、夫婦ともに私も猫が好きで、ずっと迎え入れたいと思っていた。しかし、2人とも会社員で、朝早くから夜遅くまで家を空けるためあきらめていた。

2匹一緒に飼う

その後、辻岡さんがフリーランスになり、家にいる時間が増えたので、これはお世話ができるかも!と本格的に検討しはじめたという。

「どうせ迎え入れるなら保護猫がいいなと思っていて、たまたま見つけた里親募集サイトで、現在我が家にいる2匹に一目惚れ。なんてかわいい2匹なんだろうと思い、目がハートになりました」

2019年10月14日、辻岡さんは預かり主の家にお見合いに行った。実際に会ってみると、ふらんちゃんがかなり警戒して、なかなか抱っこをさせてくれなかったので、難しいかもしれないと思った。

しかし、帰り際に辻岡さんがケージに入ったふらんちゃんに指を伸ばしたら、鼻でチョンと挨拶をしてくれて、ぴのちゃんは夫にパチンと瞬きをしてくれたので、運命を感じたという。

「夫は子供の頃に猫を飼っていたのですが、私は動物と暮らすこと自体はじめてだったので、当初、同時に2匹引き取ることなど考えてもいませんでした。でも、兄弟一緒に保護されたと知って、引き離すことができず、2匹一緒に迎えることにしたんです」

怖がって隠れてしまう

2019年10月19日、預かり主が2匹を家まで連れてきてくれた。預かり主のところでもふらんちゃんは臆病だったようで、里親候補の人がお見合いに来た時にケージから出しても、すぐに物陰に隠れてしまった。

最初は2匹ともかなり怖がっていて、ケージの隅っこで固まっていたが、ごはんやおもちゃにはしっかり反応したので、そのまま見守り、少しずつ距離を縮めていったという。

夫婦揃ってワインが好きなので、ワインに使われるぶどうの品種にちなんだ名前をつけた。

ぴのはピノ・ノワール、フランはカベルネ・フランに由来している。

猫と暮らすとリラックスできる

しばらくすると、ふらんちゃんがケージや部屋から出たがって大暴れするようになった。

「子猫のうちは安全のためにひとつの部屋で過ごしてもらっていたのですが、予想以上に出たがって。留守中の見守りカメラで見ていたら、ぴのが暴れるふらんの首の後ろを噛んで必死で止めていて、頭がよく面倒見の良いその姿がとても印象的でした」

ぴのちゃんは、辻岡さんたちやふらんちゃんの様子をみて行動する賢い猫だ。毎日決まってご飯や遊ぶ時間になると、必ず辻岡さんや夫を呼びにくる。ふらんちゃんは普段はよく寝る猫で、ゆったりとした優しい性格だが、遊びの時間になるとものすごい運動神経を発揮する。

ふたりとも甘えん坊だが、家族以外の人にはなかなか心を開かず、玄関の扉が開くとソファの下に身を潜めてしまう。

辻岡さんと夫は仕事のストレスが多いが、猫たちを見ていると肩の力が抜けて、家で過ごしている時、以前よりもリラックスできるようになったという。

「コロナ禍で主人もリモートワークになり、夫婦ともに自宅にいることが増えたのですが、ずっと家にいることが苦にならないのは、間違いなくどんな時もかわいい姿を見せてくれる猫たちのおかげだと思います」

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