アウトドアに強い味方!電源・ガス不要の「ビールサーバー」を試してみた 200種以上のクラフトビール楽しめるサービスも

鈴木 博之 鈴木 博之

ビール愛好家にとってクラフトビールは贅沢品なためプレゼントされるとうれしいもの。さらにビールサーバーで新鮮なクラフトビールを自分で注ぐともなると至極の一杯と言えるでしょう。サーバーは基本的に電源や炭酸ガスのシリンダーが必要なため屋外では使えませんが、気軽に楽しめる手動ポンプのサーバーがあるとのことでさっそく試してみました。

国内最大級のクラフトビール専門ポータルサイトからチョイス

原田産業株式会社の「ビールの縁側」は、手動ポンプを採用しているため屋外でも使えるという画期的な商品です(国際特許申請中)。同社は国内最大級のクラフトビール専門のポータルサイトを運営していて、日本全国60以上のブルワリー、200種以上のクラフトビールを産地直送で楽しめる新サービスも提供。その中から今回試したのは、福島県田村市がふるさと納税の返礼品として採用した、株式会社ホップジャパンの「ホップガーデンブルワリー(3L樽)Hop japan White」というクラフトビール。

醸造所のホップガーデンブルワリーは、田村市都路にあるアウトドア施設「グリーンパーク都路」内にあり、「ホップガーデンロッジ」や「ホップガーデンオートキャンプ場」「フライングディスクゴルフ場」、ホップ、麦畑もあるため、飲んで泊まって遊べる新しいスポットになっています。

ちなみにクラフトビールとは、アメリカの定義によると、クラフトビールメーカーとして独立していて、麦芽100%を使っている小規模生産のビールのことです。日本では1994年の規制緩和により小規模なブルワリー(醸造所)がたくさん誕生し、地ビールとしてブームになりました。ただ、未熟な職人によって作られた地ビールは、値段が高いわりには美味しくないというイメージにより廃れてしまったのも事実。しかし、2000年代になると職人の技術も研鑽され、味や品質が世界的にも認められるようになり、クラフトビールと呼び名が変わり再ブームになったのです。

クラフトビールサーバーは実際に外でも使えるのか?

「ビールの縁側」の樽はチルド状態で届くのですが、サーバーとして使うには別売の手動式ポンプ(ノズル、泡調整用ノズル)が必要。飲む前に冷蔵庫の温度設定を「強(約7℃)」にしてサーバーを数日冷やしておきました。本来は外で飲んだ方が楽しいのでしょうけれども、真夏の炎天下でビールを飲むシチュエーションは考えにくく、また緊急事態宣言下でもあったため、27℃に保った室内で行いました。雰囲気だけでもキャンプやBBQ気分を味わうため、ガラス製のビールグラスではなく545ccのプラカップを使用。

サーバーを冷蔵庫から出して手動式ポンプを時計回りに回して装着し、ポンプを3~5回程度上下させて樽内に空気を入れます。使い始めということもあるのかちょっと力を入れないとポンプが下がっていかない固さがあり壊れないかな? という不安がありました(2回目からはスムーズ)。

ポンプで空気を入れたらあとはハンドルを手前に押し下げていくとビールがちょろちょろと出てくるので、90度に押し下げたまま手を離してビールを注ぐことも可能です。きめ細かいクリーミーな泡が出てきましたが、この泡が飲み終わるまで蓋の役割をしてくれて最後の一滴まで美味しく飲めるのです。

ポンプの圧縮が甘かったのか途中でビールが出なくなったので、追加で3回上下させました。プラカップになみなみ注いでから温度計で測ったら8.6℃とビールを飲むのには最適な温度。麦芽と国産・海外産ホップのみを使用しているにもかかわらず、グレープフルーツの果汁を加えたようなフルーティーさがありました。アルコール分は4.5%で、ビールの苦味や辛さが苦手な人でも美味しく飲めるでしょう。

「ビールの縁側」には保冷機能がないため、ビールの温度変化を確かめるために、27℃の部屋に放置するというちょっと意地悪なテストをしました。

1時間放置後の2杯目も同じようにポンプを上下させます。1回目で泡がちょっと多く出たので泡調整ノズルに交換したら、今度はほどよい量の泡が出てきてビールの温度は10.7度と思ったよりも下がっていません。さらに2時間放置したらビールの温度は14.0℃まで上昇したものの、泡や味はぜんぜん問題ありません。

今回は放置した状態での温度変化を確認しましたが、メーカーとしては屋内であればサーバーを冷蔵庫に入れ、屋外であれば保冷バッグやクーラーボックスに入れて、ビールを飲むタイミングで取り出して使用することを推奨していますし、「ビールの縁側」専用の3L保冷バッグも用意しています。

「ビールの縁側」のサーバーは長期間に渡って鮮度を保持できる構造のため、飲みきれなかった場合はポンプを取り外して冷蔵庫に入れれば、いつでも好きなタイミングで好きな量を楽しめます。また手動ポンプは繰り返し使用しますが、使い終わったサーバーは分解して処分します。

ふるさと納税の返礼品としていかが

2020年のふるさと納税の寄付総額は巣ごもり需要もあってか約6725億円と過去最高額になり、年々寄付金の額も増えています。今回テストした「ホップガーデンブルワリー(3L樽)Hop japan White」は、福島県田村市のふるさと納税の返礼品として取り扱っていて、寄付金は「子育て支援施策の充実」「自然環境の保全と継承」「地域活力の増進」「教育・文化・スポーツ振興」「奨学資金への活用」の5つの使い道の中から寄附者が選んだ取り組みに沿って有効に活用されるとのこと。

「ホップガーデンブルワリー(3L樽)Hop japan White」 の価格は7863円(税込、最低運賃込)で、「ビールの縁側 専用ポンプ」 の価格は2200円(税込、最低運賃込)です。ちょっと贅沢なクラフトビールですが、返礼品としても魅力的。

手動ポンプを使った「ビールの縁側」の樽サーバーは、他にもさまざまなクラフトビールが選べるので、いくつかのクラフトビールの樽サーバーを置いて飲み比べしたりすると面白いかもしれませんね。緊急事態宣言発令により苦労されているブルワリーさんへの応援企画として、初回購入者限定ですが専用ポンプが無料になるクーポンを先着300名に配布しています。コロナが収束したあとには、寄付しつつ、お外で注ぎたてのクラフトビールを楽しんでみてはいかが?

   ◇   ◇

▽ビールの縁側
https://beer-engawa.jp/

▽ホップジャパン(ホップガーデンブルワリー)
https://hopjapan.com/

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