「こんなの初めて」と住職もびっくりの夏バテしたロウソクが話題 寺の猫は「もちみたいにのびています」

渡辺 陽 渡辺 陽

「猫じゃなくて、ろうそくをサムネにする日が来るとは思わなかった」とツイートしたのは、栃木県那須にある那須の長楽寺(@nasu_chourakuji)。そこに写っていたのは、あまりの暑さでダラリと曲がったロウソクでした。

那須の長楽寺といえば「猫」。2010年に長女が子猫を保護して以来、住職が猫を体に乗せたまま、器用にごはんを食べる様子を投稿した「猫全部乗せごはん」などが話題となり、今ではTwitterフォロワー数22万人、YouTubeチャンネル登録者数 9.88万人とSNSで人気のアカウントとなっています。普段の投稿は猫がメインなのですが、なんと今回はロウソク。

避暑地であるにもかかわらず、まるで猫の尻尾のような形に曲がったロウソクに「熱中症になった蝋燭…ダメだこりゃぁ〜!」「蝋燭ですらこうなる気温の高さ。皆様、猫さん達も暑さ対策を充分にして下さい」と多数のリプライが寄せられました。

「ロウソクが根性無いんじゃなくて、気温が高すぎるの!!」
「ロウソクも暑くて力尽きたか?」
「ロウソクも夏バテ、へにゃりますね!」
「ロウソク溶けるほどの暑さのなかでお勤めしている住職って何者…」
「ロウソクの『つの』には苦笑しました」

いくら暑いといってもまだ梅雨が明けたばかり。なぜロウソクがこんな形になってしまったのか、住職の奥さん、繭子さんに話を聞きました。

――このロウソクはどこにあったのですか。
「本堂の奥の位牌堂です。本堂の奥の檀家さんのご先祖様の位牌が置いてあるところなのですが、窓がないのに西陽が入るようで熱がこもってぐにゃっとなったみたいです。朝、住職が見つけて持ってきました。住職もロウソクがこんなふうになるのは初めてだと言っていました」

――他のロウソクも夏バテしていましたか。
「15cmくらいの一般的な仏壇で使うロウソクなのですが、他のロウソクもぐにゃっとなっていました」

――曲がったロウソクはどうされるのですか。
「知り合いのお寺で、ロウソクの蝋を溶かして灯(ともしび)にされているところがあるので、そちらに寄付します。時代劇に出てくるあんどんみたいな感じです。ろうそくはなかなか最後まで使いきらないので、本堂で使っているロウソクも残るのですが、あまり小さい炎でも檀家さんに申し訳ないので、いつもそちらに寄付しています」

――こう暑くては猫たちもバテているのではないですか。
「夏は、猫はのびるんです。もちみたいにのびています。お客様がいらしても寝ていることが多くなります」

――冷房が効いているところにいるんでしょうか。
「私の感覚ですと、機械的な涼しさより廊下など、自然の風が通る涼しい場所を選んでいるように思います」

梅雨も明けて夏本番。ロウソクのようにバテてしまわないようにしたいですね。

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