ワクチン接種率アップに一役買いまっせ コロナ禍から復活した老舗ギョーザ店が「ワクチン割」開始

杉田 康人 杉田 康人

2021年2月に復活した神戸市の老舗ギョーザ店「ぎょうざの店 ひょうたん」が、6月10日から全店舗で「ワクチン割」を開始する。

新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した証明書「ワクチン接種済証明書」を提示した利用客に、ぎょうざ2人前以上の注文で来店ごとに会計より100円引きするサービスだ。

「ひょうたん」の関連会社が運営し、神戸市の大規模ワクチン接種会場のひとつ・神戸ハーバーランドセンタービル向かいにあるラーメン店「どうとんぼり神座(かむくら) 神戸ハーバーランドumie店」では「ワクチンプラスサービス」として、同日から接種済証を提示するたびに130円のトッピングを無料提供する。

運営会社の担当者は「コロナ禍の前のような、外食を安心して楽しめる日常を取り戻すためにはどうすればいいか社内で議論を重ねました」と説明。ワクチン接種を動機づけるサービスを実施することになった。

コロナの影響で2020年6月に一度は閉店しながらも、復活を望む声に押され再オープンした「ひょうたん」。「神戸に何かお役に立てれば」(担当者)と、地元へ感謝の意味も込めた。全国の大規模ワクチン接種会場そばの「神座」店舗でも、同様のサービス実施が検討されている。

接種希望者にワクチンが行き届く時期まで、ワクチン割は実施される予定。担当者は「接種率の促進が日常を取り戻すことにつながる。2回接種を終えて、のびのびと外食を楽しんで欲しい」と話す。

「ひょうたん」は2月8日の元町店営業再開後、緊急事態宣言が発出。八丁みそベースのみそだれで食べるギョーザにはビールがつきものだが、県の自粛要請に従い酒類の提供はできていない。それでも「想定よりも多いお客さまにご支持いただいています」と奮闘中。6月24日には、4店舗目となるテイクアウト専門店が神戸市の東山商店街にオープン予定だ。

兵庫県は6月8日時点で、65歳以上の高齢者接種率が接種1回目、2回目とも都道府県別で全国ワースト3位、4位と下位にとどまる。「ワクチン割が、接種率促進の一助になれば」(担当者)と期待を寄せた。

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