「あ!ダンゴムシさん、ようこそ!」小さいおうちの階段をのぼってくる様子が愛らしい「まるでおとぎ話の世界」

山本 明 山本 明

 「あ!ダンゴムシ!ダンゴムシ、おうちハウスの階段使ってくれてる……‼︎‼︎ようこそ〜!」という文言とともに5月29日に投稿された、緑の中の一軒家(?)の外階段をちいさな足で上がっていくダンゴムシさんの画像が大きな注目を集めました。まるでメルヘンの世界を垣間見るような愛らしい景色に、数多くのいいねがついています。

 じつはこちらは植木鉢で、投稿したうさみ あやか(@ayaka182)さんの作品「おうちハウス」なんです。うさみさんは陶芸作家で、話題になった「おうちハウス」作品群の販売も行っています。

 投稿に「可愛すぎる…!」とダンゴムシさんの愛らしさに悶絶する人が続出し、また絵面からジブリ作品を連想した人たちからのコメントなども多数寄せられたことに、「皆さん様々な印象を受けておられて面白かったです」と、うさみさん。作品制作の経緯を聞きました。

――空想力あふれる作品です。着想はどこから得られましたか?また制作のうえでこだわった点はどこですか?

 この「おうちハウス」作品群は植木鉢、小動物用シェルター、小動物の飲水用水入れ、特に用途のないものまで様々なタイプのものを制作しています。我々が普段生活する中で、意識しなければ視界に入ることのない小さな生き物達のスケール(大きさ)が、あるいは飼育している小動物(たとえばハムスターなど)の使用時は、その小動物があたかも巨大な生き物であるかのように感じられるスケールの人工的な建造物があれば面白い、それを実際に見たい、という想いから制作を始めました。また、窓や出入り口のサイズ感や鉢自体の情報量が多くなりすぎないよう気を遣っています。

――面白いです!今回のご投稿も、階段を上るところ「だけ」見たら、凄く大きなダンゴムシさんが階段を上っているようにも見えるかもしれませんね。「装飾の階段、まさか本当に使ってもらえる日が来るとは!本当にかわいいお客さん」と投稿で喜びを語っておられましたが、制作するときから「ひょっとしたら本当に小さな生き物がこの『ハウス』に来てくれたらな…」というようなお気持ちはあったのでしょうか?

 飼育動物が使用することを想定して作ったものも多く、小さな生き物が大きく見えるような状態になっている様を想像して楽しむことはありましたが、あの小さな階段を使用できるくらい小さな生き物が来てくれるかもしれないとは、考えたこともありませんでした。

――本当にチャーミングな作品です。購入した人には、どんなふうにこの「おうちハウス」を使って欲しいですか?ぜひ教えてください。

 おうちハウスは、それぞれいろんな役割を持たせて制作していますが(鉢、シェルター、用途無しまで)、それ以上に購入してくれた方には好きなように使ってもらえると嬉しいです。植木鉢として外に置いておけば植物と共に経年変化による鉢の変化が楽しめますし、室内でただの置物としてディスプレイしたり、ペン立てや小物入れとして使っていただいても楽しめるかと思います。

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 さらに「今回はダンゴムシが使用してくれましたが、ハムスターのケージに入れれば家の中に大きなハムスターがみっしり入っている様子が見られるかもしれませんし、水槽に沈めれば海に沈んだ街を覗いているような気分になれるかもしれません。ただ室内に置くだけでも、小さいなにかと一緒に暮らしているような気分になってもらえたら嬉しいです」とも語るうさみさん。

 持ち主の想像力によって様々な姿を見せてくれる魅力的な作品群「おうちハウス」。うさみさんのツィッターアカウントではいろいろなサイズ、カラーの「おうちハウス」が紹介されています。気になる人はぜひ、覗いてみてくださいね。

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