「小さい頃ドラマで看護師さんに「メス!」とか言って何かキリッとした雰囲気でオペしてる外科医をみてかっこいいなと思ってたけど、実際医者やってみると「メスくださ〜い☺️」って物腰柔らかな雰囲気出しつつバリバリオペ上手い外科医がウルトラかっこいいと思った。」
現実の医療の現場で医師が感じた"かっこよさ"がSNS上で大きな注目を集めている。このエピソードはイラストが趣味だという医師の「Dr.だすまんちゃん」さん(@dasmanchan)によるもの。
だすまんさんは件の外科医が人と接する時のゆるふわ感と、手元のメスのキレッキレ感のギャップに魅力を感じるのだと言う。医師だけでなくあらゆる業界に通じそうなこの"かっこよさ"に、SNSユーザー達からは
「本当に!ドラマの世界とのギャップすごいですよね...!
昨日のオペでは"〇〇くださーーい!"、"あいよおぉぉお!"って感じでここは魚市場かな?と思いました」
「ドラマみたいにメスを"パシッ"と手渡しする看護師さんいないからな…
なんなら一番最初に使うものだから、何も言わなくても器械台のまん前に置いてあるしな…」
「そういうキリッとしたイケメン外科ドクターに入院中憧れたけど、今思えば、単に余裕のない若いヤツだったな。"実るほど首を垂れる稲穂かな"は医者にも当てはまり、内科の上の先生ほど、物腰は柔らかだった。」
「メス!も、お茶!も、ポリ〇ント!も、集団内で地位の高い男性が固有名詞叫ぶだけで用意されるのが当然の昭和カルチャーだったよねえ。僕・食べる人、にも通じるね。
今は良い時代。当たり前の礼儀を尽くしていきたい。」
など、数々のコメントが寄せられている。
だすまんさんにお話をうかがってみた。
中将タカノリ(以下「中将」):実際の手術現場では「メス!」より「メスくださ~い」のほうが多いのでしょうか?
だすまん:実際の手術室ではドラマのような緊迫した雰囲気はあまりないです。手術が日常ですからね。「メス」とだけ言ってる人もなんか普通な口調で言ってます。どっちが多いかというと「メス!」じゃなくて「メス」って普通に言ってる人が多いです。
中将:だすまんさんにとって尊敬できる医師とはどんなタイプの方でしょうか?
だすまん:技術や知識があって優しい人です。
中将:今回の投稿に対し数多くの共感のコメントが寄せられましたね。
だすまん:みんな優しい先生が好きなんだろうなと思いました。
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良い仕事環境は緊迫した雰囲気が生み出すものではなく、むしろ上に立つ者の優しさや丁寧な配慮の上に成り立つもの。医師に限らずこういうかっこよさを持った人が社会に増えてくれることを願うばかりだ。