3月28日に「特殊なカメラで鎌倉を撮影したら、幻想的で美しい写真になりました。」という文言とともに投稿された、桜色の楽園のようなファンタジックな写真がSNSで大注目を集めました。遥かに続く桜の花の連なりのように見えますが…でも実はこのピンク色、特殊なカメラで撮影された緑の葉なんです! 投稿したyuuui(@_a7r9)さんによると今回のツイートの写真は「赤外線写真」というのだそう。
yuuuiさんはWEB制作などの本業のかたわら、2020年9月からTwitterを中心にフォトグラファーとして活動を開始。一年を経ずしてフォロワー数は1万4千人になりました。現在、試行錯誤しながら撮り続けているという「赤外線写真」が大きな話題を呼んでいます。詳しい話を聞きました。
――4枚とも写っているのは桜の花ではないのですね!
すべて3月末に撮影したもので、緑の葉と茶色の木を写したものになります。桜はひとつも写っておらず、よく見ると葉や枝の形をしているかと思います。
――本当に驚きました。「赤外線写真」についてぜひ教えてください。
目には見えない赤外線を捉えられるように改造した特殊なカメラとフィルターを用いて撮影し、色補正に加えてカラースワップという編集をすることにより、このような幻想的な色が得られます。また赤外線写真では風景を現実離れした幻想的な色にできる半面、人の色までおかしな色になってしまいます。そのため、なるべく人が写りこまないように、空いている時間帯を選び、人がいないタイミングを待って撮影を行っております。
――構図も秀逸です。写真の構図を決めるときに大事にしていることはありますか。
言語化が難しいのですが、写真全体のバランスが気持ちよくなるよう心がけています。写りこんでいる色や形などが、画角の中で気持ちよく整理されるような構図を探して撮影しています。
――今回のツイートには21.5万件ものいいね、がつきました(4月3日現在)。「美しい」「待ち受けに設定したい」というコメントのほか、「綺麗過ぎてこわい」という声も寄せられています。ご自身の作品が多くの人の心を打ったことへの感想を、ぜひ聞かせください。
以前も赤外線写真で9万いいねをいただけた投稿があったため今回も狙っていた部分はありますが、これほどまでの反応をいただけた事には驚きました。SNSで見かけて面白そうだなと思ったのをきっかけに始めた赤外線写真ですが、今回のような綺麗な色を出せるようになったのは最近の事です。これほど反応を頂けるようなコンテンツに成長したことを素直に喜んでいる反面、まだまだ知識が浅いためもっと勉強しなければと思いました。
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さらに今後は赤外線写真を使った新しいPRに挑戦したい、とも考えているyuuuiさん。ただ「赤外線写真が人の目を引くような魅力的な絵作りができる事は証明できたと思いますが、ではこれが何かのPRに使えるかというと、現実離れした色だからこそPRには向いていないような…」とも語り、そのうえで、「赤外線写真の他にもしっかりとした風景写真も学びながら、目を引くコンテンツと現実の美しさを組み合わせたPR制作などに携われたら面白いなと個人的には考えております」と意欲を語ってくれました。
下記Instagramのアカウントでは、さらにyuuuiさんの赤外線写真作品を見ることができます。この特殊な撮影方法の写真の魅力に気づいた人は、ぜひ見てみてくださいね。
◇Instagram https://www.instagram.com/_ui___iu_/