仕事復帰を決めたという双子ママのほとんどが、当初は保育園を希望します。しかし…双子の保活は想像以上に大変です! 筆者も1歳のタイミングで保活をして、申し込みをする前にあっけなく「無理」という太鼓判を押されました。保育園に入れるための秘策はあるのか、保育園がだめだったときに仕事はどうすればよいのか…筆者や同じ悩みを抱えたママなどの体験をふまえて、双子ママならではの「保活事情」をご紹介します。
双子の保活は想像以上に大変!
保活開始早々、無理と言われてしまった筆者。「特に1歳以降の保活はとっても大変」だったのだそうです。その理由は「子どもの受け入れ枠」です。0歳の時には受け入れ枠が結構多めに設定されています。しかし、1歳以降になると地域にもよりますが1人しか受け付けないというところも結構あります。筆者の居住地域ももれなくこれで、各保育園1人しか受け付けない…つまり「双子別々の保育園になる」ということを言われました。
また、もしも2人受け入れ枠があったとしても多くのご家庭がこの枠を求めるので1家庭に2枠分使うということはかなり難しいということも言われました。
おっしゃるとおり、この2枠に他の家庭のお子さん1人ずつは入れれば2人のお母さんが働けるということですからね。ですので、双子を産んでからすぐに仕事復帰したいという方は、0歳での保育園入園を視野に入れた保活が必要ということになる…ということでした。
保育園に入れなかったので、仕事復帰…はこうしました
地域によっては待機児童が増加しており、1人の子でさえも保育園に入れることも難しい。というわけで保育園に入れなかったけれど仕事復帰したい!というママが行った方法をご紹介します。
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▽幼稚園やこども園を活用
我が家の近くには3歳から年少さんと同じ時間見てくれる幼稚園がありましたので、育休を延長して3歳まで自宅でみました。今年の4月からそこに入れて仕事復帰です。(Tさん、3歳双子ママ)
▽一時保育を活用
認定こども園など、予約をとることができれば幼稚園の敷地内で保育園の時間分みててもらえるところがあるのでそれを活用しています。とれなかったらおばあちゃん家へ預けます。(Oさん、3歳双子ママ)
▽地域のサポートを活用
近くの助産院が9~15時で子どもを預かってくれるサービスがあります。また、地域のサポート事業で支援センター内で子どもを預かってくれるのでそれを活用してパートで復帰しています。その都度費用を払うのでお金はかかりますが働けるありがたみをかみしめています。(Nさん、1歳双子ママ)
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…地域の子育て支援については、居住されている地域によって支援内容が異なりますので詳細はご自身の居住する地域の区役所や子育て支援センターなどへお問い合わせください。
在宅ワークをしながら双子を見ています
筆者は先ほどもご紹介したように保育園をサクッとお断りをされてしまったこともあり、在宅ワークという道を選びました。近年新型コロナウイルスの流行に伴い在宅ワークをするママも増えてきているのではないでしょうか?
また、家で子どもを見ながら働けるという環境にあこがれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際子どもを見ながらの在宅ワークは激務の一言です。
▽仕事時間の確保が難航!在宅ワークでも子どもを見てもらうことがベター
我が家の子どもは現在2歳。パソコンを開けば親が何となく仕事をするということはわかります。ですがやはり目の前にいますから、仕事をしていると声かけても数分後には忘れて遊ぼうと声をかけたり気づいたら遊びに混ぜられていることもあります。
ですので、集中すべき仕事は昼寝中や夜寝かしつけてから行いますが、それでも十分に稼働時間が取れるというわけではありません。
たまに知人から、在宅ワーク=家で子ども見ながら稼げてうらやましいと言われることもありますが、お金をいただくとなるとやはり集中して細部にまで気を配ることが必要です。在宅ワークでも集中できる環境をつくって仕事をすることがおすすめです。
保活は見送り、幼稚園に入ったタイミングで仕事復帰?
筆者同様に双子をいっぺんに同じ保育園に入れるということは難しいと言われた人は少なくないようです。あきらめて幼稚園のタイミングから仕事復帰を考える方もいらっしゃいます。
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▽幼稚園に入ってから、時短で復帰を検討しています。現在無職ですが資格職で働くところは多々ある職なのでまずは3歳まで子どもと向き合って、それから考えていきます。(Sさん、2歳双子ママ)
▽幼稚園が居残り保育もしてくれるところで、いわゆる幼稚園プラス保育園という感じです。なのでこの幼稚園に入れられたらそのタイミングで育休終了して本格的に復帰します!(Aさん、1歳双子ママ)
ライフスタイルと地域の保育事情に合わせて無理なく検討を
地域によっては保育園でさえ入ることが難しい地域もあるものの、近年ではこういった事情を加味して地域単位の子育てサポート事業が充実し始めているようです。各家庭のライフスタイルや金銭事情、仕事の事情を加味したうえで、子どももママも無理のないように保活や仕事復帰について考えることができるとよいですね!