「那覇空港 ジンベエに子供ができてる!!」
というツイートが話題になりました。一緒に投稿された写真には、ジンベエザメ模様のジェット機の横に、同じ模様の小さなトーイングカーが寄り添っています。まるでジンベエ親子という写真にリプ欄は「かわいいーーー!」の嵐。「Sei-chan@飛行機旅行・海外旅行-ダイビング(@SeichanLog)」さんのこの投稿に、2.8万リツイートと15万いいねがつきました。
リプ欄には「地上作業車のカラーリングははじめて見ました!凝ってますね」「子連れジンベエザメ こういうセンス最高です」というもののほか、「あー、また沖縄行きたいな!」「かわいいい!旅がしたい…。」「これ見るためだけに那覇空港行きたい」というコメントが集まりました。
この日、那覇空港に到着したSei-chanさんは、初めて見る子ジンベエが「ジンベエジェット」と一緒にいることに大興奮。「飛行機だけでもかわいらしいのに、子供を見守っているだなんて… 激写しましたよ!!」。気がついたら周りには多くの人がスマホを向けてならんでいたそう。
「ジンベエジェット」には写真のブルー以外に、ピンクの「さくらジンベエ」があります。ジェット2機はこれまで何度かツイートしていますが、そこまで注目されなかったことから、「親子レイアウトの破壊力に驚いています」と言います。
ジンベエジェットを就航するJTA(日本トランスオーシャン航空)の広報担当者さんに聞きました。
──「ジンベエジェット」は、「沖縄美ら海水族館」とのコラボレーションで2012年に誕生したのですね。子ジンベエのトーイングカーは最初からあったのですか?
同時ではないです。青いジンベエジェットが登場し数年後、社員の発案でトーイングカーのジンベエバージョンが登場しました。ピンクも、さくらジンベエ登場の後に誕生しました。
──トーイングカーは、子供としてつくられたのでしょうか?
子供ではなく、ジンベエジェットがいない空港でも沖縄らしさを楽しんでほしいという想いでトーイングカーは生まれました。セットで使われるかどうかも特に決まっていません。したがって、セットで使われているのを見かけたら非常に幸運です。
──写真が撮れたのは、幸運だったんですね! それぞれ何台あるのでしょうか?
機材更新を行ったことにより、現在のジンベエジェット、さくらジンベエも2代目です。トーイングカーも青・桜色の2種類があり、那覇空港と宮古島にあります。
・JA8939(737-400青ジンベエ):2018年3月末運航終了
・JA8992(737-400さくらジンベエ):2018年1月29日運航終了
・JA05RK(737-800青ジンベエ):2017年10月22日運航開始
・JA06RK(737-800さくらジンベエ):2018年2月1日運航開始
──また、ジンベエジェットには何か秘密が隠されているとか。リプライにあったコバンザメのことですか?
コバンザメやエンジンに描かれているコガネシマアジ、「さくらジンベエ」にはハートや桜マークもあるので探してみてください。飛行機を見つけた瞬間から沖縄が楽しめるジンベエジェットに乗って、沖縄にぜひ来ていただきたいです。
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Sei-chanさんは、ダイビング歴10年以上で本物のジンベエザメに会ったことがあるのだそう。初めてジンベエザメに会ったのは、499~501本目の記念ダイビングで、場所はタイのタオ島から行く「セイルロックル」というダイブサイト。「ダイバーを怖がることなく泳いでいて、近づいてきて、当たってしまったくらいなんです。印象深く、感激する出来事でした」(Sai-chanさん)
現在はコロナ禍で大好きなダイビングに行けない状況。2019年年末から年始にかけて行ったタイ・プーケット北部のアンダマン海が最後のダイビングでした。このときも、ほんの一瞬小さなジンベエザメが頭上を通過したのだそう。
ツイートが話題になったことについて「みなさんに喜んでもらえて、うれしい限りです。ユニークな視点のコメントも楽しませていただきました。よいシーンに出会えて、この写真は宝物になりました。これからも旅行中やダイビングできれいな写真を撮ってつぶやきますので、今後ともよろしくお願いします」と話してくれました。