「麒麟がくる」にも登場、明智光秀の家臣ゆかりの城跡整備へ 子孫ら「自由に見てもらいたい」

京都新聞社 京都新聞社

 丹波の国衆小畠氏が拠点とした京都府南丹市園部町大西の古城跡の整備が始まる。倒木をきれいにして、古城跡だと示す看板を設置。戦国武将明智光秀を主人公とする大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に小畠永明の名が登場した追い風を捉えて、地元の歴史に対する関心を高めていく。

 地元の歴史愛好家らでつくる南丹市歴史探勝会が、府の補助金などを活用して行う。

 小畠氏は、普段は農作業などに携わりつつ、農閑期に戦に加わる国衆として勢力を誇った。永明は光秀の丹波攻めに助力し、明智姓も名乗った。

 小畠一族で、同会の会長を務める小畠寛さん(83)によると、小畠さんの自宅裏にある古城跡は約100メートル四方。土塁や屋敷を設け、生活の拠点として使ったと考えられるという。

 多数ある倒木や、枯れて別の木に寄りかかった木を処分。登り口付近に古城跡をアピールする看板も立てる。古城跡を紹介する説明書きを来訪者に配布することも検討したいという。

 小畠さんは「2月中には整備を終え、自由に見てもらえるようにしたい」と話す。

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