北海道に住む黒柴のはるくん(5歳)は、お散歩から帰りたくないときはリードをくわえてブンブン振ります。普段それをするのは楽しいドッグランの帰り。ところが、この日はいつもかわいがってくれる大好きなおじさんに会えずに帰ることに納得がいかず、リードをくわえてアピール。…でも、もうおじさんには会えないのです。
ツイートされた動画には、
「亡くなったおじさんに会えなかったから帰らないアピール」
とコメントが入っています。
帰らないアピールをする前のはるくんは、玄関前の雪の上にお座りして、おじさんが出てくるのをずっと待っていました。いつまでも動かないので帰ろうとした飼い主さん。会えない理由がわからなくて、帰りたくないはるくんに「ピンポン押してよ~!」と言われているようだったと振り返ります。
この動画に、
「はるくんの様子を見てたら切なくなる…(泣) でもね、はるくん、きっとお空の上から見てくれてるよ。」
「犬の気持ち…って…ホント…胸に来ます。良い子ね…涙」
「はるちゃんのイヤイヤ、珍しいね… おじさんに会えなくてよほどさみしいんだね…」
「なんだか、こちらも泣けて来ます」
「分かるんですよね、犬って。もし泣くという表情を持っていたとしたら、号泣なんでしょうね。」
と胸がキュッと締め付けられるみなさん。
おじさんは必ずしゃがみ込んで、はるくんと視線を合わせて「お前は元気で良いなぁ。賢いなぁ」って撫でてくれました。オヤツをくれたりしなくても、かわいがってくれるおじさんが大好きだったはるくん。お散歩がおじさんの家の方向だと、飼い主さんを家の前まで引っ張って行きます。ツイートした飼い主の黒柴はるママ(@51316Mika)さんに聞きました。
──おじさんとはいつ出会ったのですか?
知らない人だったのに、4年前に家の前を通るうちに話すようになって、月に何度かお散歩のときに会うようになりました。通ると何故か家の前に居て、外の庭の手入れや雪はねしていたんです。ピンポンしなくても居たので、いつも会えました。
初めて会った頃には、おじさんはワンちゃんを飼っていたのですが、しばらくしたらその子が亡くなってしまって…余計にかわいがってくれました。
──おじさんもはるくんに会うのを楽しみにしていたんですね。この動画は、おじさんが亡くなって初めて行った日に撮ったのですか?
そうなんです。遠いんですが、はるが引っ張っていって、家の前から動かなくて。泣いてました。
──黒柴はるママさんも、この日におじさんが亡くなったことを知ったのかしら?
おじさんが亡くなったことは、奥さんに聞き知っていました。寂しくて、なかなか前を通れず避けていたのですが、あの日行ってみたのです。奥さんは仕事なのでチャイムは鳴らさなかったです。はるは、優しいおじさんに会いたかったのでしょうね。