農林水産省の公式アカウントが12月4日、カレーの画像とともにモールス信号のツイートを投稿、注目を集めました。
投稿されたモールス信号の全文は以下の通り。
「-・・ ・-・-・ --・-・ ・・ ・--・ -・-・・ ・-・-・ -- ・・- ・-・・ --- ・--・- ・-・ --・ --- ・--・ ・・-・ -・-・」
リプライには解読文を載せる人や、自身もモールス信号でコメントを発する人も。その中に混じって、防衛省・海上自衛隊の公式アカウントもモールス信号でリプライを寄せています。いったい、何が起こっているのでしょうか?こちらのツイートをした、農林水産省広報室の月岡直明さんにお話を聞きました。
――まずモールス・ツイートの解読をお願いします。
和文で「ホンジツキンヨウカレーナリ(本日金曜カレーなり)」続いて、英文で「OPFC」です。
――続けて投稿されているモールス信号と海上自衛隊のコメントも、ぜひ解読を。
和文で「コクサンシヨクザイタベテネ(国産食材食べてね)」の意味です。また海上自衛隊は「オイシソウナカレーデスネ」とコメントしてくれています。
――なぜモールス信号で交流を?そしてタグ付けもしていた「OPFC」とは?
そもそも話は、海上自衛隊が「艦Tube」を立ち上げたことに始まります。
――「艦Tube」…その単語もタグ付けされていましたね。
海上自衛隊が9月末に「艦Tube」を10月から配信する旨の、告知動画をYouTubeに投稿しました。若い人たちに向け、海上自衛隊がどのような仕事などをしているかをYouTuber風に紹介していく、と聞いております。その動画内で農林水産省の公式YouTubeチャンネル『BUZZ MAFF』について言及していただいて…。
――『BUZZ MAFF』よく見ています。職員の方が夜の森に本気でクワガタ採取に…など個性あふれるコンテンツが魅力ですね。
はい(笑)。そして、海上自衛隊は制服系公務員初のYouTuber「艦Tube」を開始するにあたり、せっかくだからコラボレーションを、と。隊には金曜日にカレーを食べる慣習があることから「OPFC “OPERATION FRIDAY CURRY”(対訳:金曜日にはカレーを食べる作戦)」を立ち上げました。すなわち「OPFC」はこの相互作戦の略称です!
具体的には「金曜日にどちらもカレーの画像などをツイートする」ということです。今回の投稿は、あちらにモールス信号の知識があることにあわせ、こちらもモールス信号で発信してみました。
――そうだったんですね。その甲斐あって(?)モールス・ツイートに反響がありました。
海上自衛隊は「若い人にもっと隊のことを知ってほしい、親しみを感じてもらいたい」と、そして農林水産省は「国産の食材を周知したい、料理に活用いただきたい」という「作戦」意図があります。今回は「カレー」についてSNSで投稿することで、それが合致し、反響があったと感じています。
それぞれ関心持っていただける方々の層が違うのですが、皆さん、モールスでコメントしてくださったりなど、(その層の)相互乗り入れ的な手応えがあって嬉しかったです。
また今年は野菜の生育が良好で、市場にも美味しい野菜がたくさん出回っています。今回のツイートを見て、例えば、海上自衛隊のファンの方が、「自分も野菜たっぷりのカレーをぜひお家でも作ってみよう」などと思ってくれたらな、と願っています。
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※農林水産省公式ツイッター:@MAFF_JAPAN
※BUZZ MAFF(ばずまふ)公式チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCk2ryX95GgVFSTcVCH2HS2g