理不尽ないじめはネット社会にも…オンラインゲームでのいじめに立ち向かうため、猛勉強を始めた小学生

長岡 杏果 長岡 杏果

現代の子どもたちは、昔の子どもたちのように外で遊ぶのではなく、ゲーム機器の進化によりそれぞれが自宅にいながら「オンライン通信」での遊びが増えています。

新型コロナウイルスの影響によりさらに外で遊べない、遊ばなくなってしまった子どもたち。子どもたち同士の関わりが少なくなり、友人関係でのトラブルが減少するように思えるのですが、実はゲームの世界でもいじめはあるんです。

いじめは現実社会だけで起こるのではない

これは、私の友人の話です。友人の子Aくんは、小学校高学年。スポーツは少々苦手ですが、勉強やプログラミングが得意な優しい男の子です。

ゲームも大好きで、よくオンラインで通信プレイをしているそうです。

学校の同級生とIDを交換し、時間帯を合わせてログインするのですが、最初は楽しそうにしている姿を見て、新型コロナウイルスの影響によりなかなか会えなくなってしまった友達と交流できていることに安心していた友人。

しかし、学校が再開してから少しずつ約束していた時間帯に友達が来なくなっていったそうです。

最初はたまたま忙しくて時間が合わなかったのかな?と友人は考えていたのですが、その回数が増えていくことに不信感をもったそう。

ある日、Aくんが寂しそうにしていたことに気付いた友人が聞いてみると、「僕だけ一緒に遊んでもらえないんだ。ブロック(拒否)してるって言ってたのを聞いちゃった」と悲しげに答えたそうです。

Aくんの学校は少人数なこともあり、卒業までクラスメイトはそのまま6年間持ち上がり。その中でAくんだけが仲間はずれにされているとのことだったのです。

ネット社会にあふれるいじめに立ち向かう

友人はその後学校に相談。なにかAくんが悪いことをしてしまってこのようになっているのか、原因を探りましたが特に思い当たることはありませんでした。

思い当たるとしたら、Aくんの成績がよくそれを妬む友達の仕業ではないかとの回答でした。学校内のことではないため、双方で話し合って欲しいといわれた友人はとてもモヤモヤしたそうです。

加害者の理不尽な理由に怒りを覚えた友人。このまま小学校を卒業しても、中学校も同じクラスメイトと過ごすことになります。

そこで、Aくんの環境を変えるべく中学受験を決意。親子で猛勉強に励んでいます。

理不尽ないじめは学校内だけではなく、ネット社会にもあふれています。解決が難しい場合はAくん親子のように環境を変えてみるのもひとつの手ではないかと考えさせられた出来事でした。

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