洋服にびっしりついた“ひっつき虫”が、気持ちよく取れる技が話題「今までの苦労はなんだったんだろう」

太田 浩子 太田 浩子

 秋に草むらに入ると、衣服にピタッとくっついてくる植物の種子(果実)・通称「ひっつき虫」。遊びに使えることから子どもに人気がありますが、実際につけて帰ってくると取るのが大変! 洗濯するとよけいにからまるし、ひとつひとつ取っていたらどれだけ時間がかかるのか(とげが刺さって指も痛い)…また、無理に引っ張ると生地が傷むという手ごわい相手です。このひっつき虫が、気持ちよく取れちゃう技がツイートで話題になりました。

 釣りする大学生(@BuyhR)さんによると、その方法はウエットティッシュで擦るだけ。ツイートには、帽子やズボンに絶望的な量のひっつき虫がついた写真の横に、みっしりとひっつき虫がついたウエットティッシュの写真が投稿されています。

 リプ欄には「おー!知らなかった。これは拡散せねば」「今までの苦労はなんだったんだろう…」「僕は軍手で撫でて取ってました!」「もしかして…これ、犬の毛にも応用できる?!」「ツイッターって便利ですね」と感謝する人や、「次、たくさんつけて帰ってくるのが楽しみ!」という人まであらわれ、1.5万リツイートと3.2万いいねがついています。

 釣りする大学生さんは、草が生い茂っている“ため池”で釣りをすることが多いため、よくひっつき虫がつくそう。昨年もひっつき虫がついた写真をツイートしたところ「それ!ウエットティッシュで撫でるように拭いてみて下さい!魔法のように取れますよ!!」と教えてくれた人がいたんだとか。

 今年はリプライを思い出して試してみたら「めちゃくちゃ気持ちいいです!」というほどよく取れたと言います。具体的な使い方は「大体のものは軽くなでるだけできれいにとれます。頑固なものは拭きとるようにこするととれました」とのこと。服よりもウエットティッシュの生地の方がひっつき虫のかぎ爪がかかりやすいため、すんなりと取れるようで、濡れている必要はないそうです。

 写真はヌスビトハギという種類だと思われますが、どんなひっつき虫でも取れるのか、兵庫県立「人と自然の博物館」(兵庫県三田市)の植物の担当者さんに聞いてみたところ「ウエットティッシュで取れる話は初めて聞きました」「ひっつき虫には粘着タイプとかぎ爪タイプがあり、かぎ爪タイプのとげの大きさや密度が関係すると思われます。ただし、どれがウエットティッシュで取れるかは実験してみないとわかりません」という回答でした。ついてしまったひっつき虫がかぎ爪タイプなら、ウエットティッシュを試してみる価値がありそうですね。

また「地元ではバカって呼んでました 子どもの頃はバカがついてる~!!って言うだけでおもしろかった」というコメントもありました。ほかにも「どろぼう」や「ひっつきもっつき」「くっつき虫」などの呼び名があるようです。4月から社会人になったという釣りをする大学生さんは、話題になったことについて「釣り人の大敵だと思っていたひっつき虫が、主婦やペットを飼っている人など、もっといろいろな人にも厄介者扱いされていたことがわかって面白かったです」と話してくれました。

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