泣き声が気になって食事もできないママへ「泣いてるときは100%大丈夫」ある女医が語る思い

広畑 千春 広畑 千春

 ようやく寝た…とベッドに置いた途端に「ウェ~ン」。機嫌良さげに遊んでいるっぽいから今のうちに家事を!と離れた途端に「ビエェ~ン」。と思ったら、何が理由か全く分からないけどグズグズ泣き続ける…が、毎日! つぶらな瞳も小さな手足も限りなくかわいいけれど、育児はなかなかに壮絶。

 そんな状況で疲弊しきっていたある女性医師に、恩師がかけてくれたのは「泣いてる時は100%生きてるから安心してゆっくり飯食えよ」という言葉だったそうです。

 「思い出すと今でもふふっとなる。でもあの頃は本当にいっぱいいっぱいだったんだよなあ」とツイートした、ぽろり(@ampc20160430)さん。「産後うつ」や育児ストレスへの関心も高まる中、この投稿には22.7万もの「いいね」が寄せられ、「目からウロコ」「昔は泣き止ませないと自分も娘も死んじゃうと思って生きていた」という声のほか、「泣いているのは半分筋トレだから、と言われたことがある」「確かに靜かな時ほど危険…」という体験談も続々と届いています。

 ツイートをしたきっかけを「最近何人か知人が出産したのですが、みんな根が真面目な子なので、自分の食事もそこそこに子育てをして疲れきっているのを見て、自分にもそんな時があったなあとふと思い出しました」と話すぽろりさん。「私自身医師をしておりまして、このやりとりはかつての恩師に、2~3カ月になった子どもを見せに行って話をした時のものです。かつてはわりと適当だった私が産後神経質になっているのを察して、あえて軽い口調で話してくれたのだと思います」と振り返ります。

 「出産後、最初の1カ月は無我夢中なのと、産後のテンションで乗り切れたのですが、その後気分的にも体力的にもしんどくなりました」といい、「第一子でしたので、教科書通りでないと不安で、暇さえあれば本やインターネットで調べていました。産休から育休に移行するくらいの時期で、夫も同業種で家にいませんし、両親も仕事をしていたので、1人で行き詰まってました」とも…。

 そんな時に、尊敬する医師から投げかけられた、あっけらかんとした言葉。「むちゃくちゃ身もふたもない言い方で思わず笑っちゃいました」といい、「病院では患児は泣いてる方が安心っていうのは割とよく言われるんですけど、自分がいざ母親になるとそんな事はすっかり忘れてました」とぽろりさん。

 話題になったことにも「正直何気ない思い出話としてツイートしたのでびっくりしています。食事やトイレ、お風呂といった最低限の自分の時間を持てないという事は精神的にも肉体的にもかなり追い詰められるので、このツイートを思い出して少しだけでも楽になって欲しいなと思います」と話します。

 大切に、大切にしようと思えば思うほど、力が入りすぎてしまうことも。第1子なら尚更ですし、第2子以降だって、久々の出産や子どもの個性の違いで「こんなはずじゃ?」と悩むことも…。リプライ欄には小児科医から「赤ちゃんが泣きやまなかったら、親だけベランダにでも出てクールダウンして下さい。泣いていても、大丈夫。その時、飲み物とか食べ物をとって、心を緩めてもいいかもしれませんね。ほんの何分かでも深呼吸できるといいですね」と言われた-という話も寄せられています。

 「育児する人も栄養補給が必要ですよね」とぽろりさん。「このツイートをしたわたしも、いいねやRTしてくださった方々も、みんな同じ経験をしてきたんだな、『1人じゃないよ』と、伝わればいいなと思います」

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