女性セブン(小学館)による沢田研二さん「糖尿病」報道が波紋を呼んでいる。
7月9日、女性セブンは現在撮影中の映画「キネマの神様」制作関係者の声として、同作の主演を務める沢田さんがスタッフに対して糖尿病を告白したと報じた。コロナで急逝した志村けんさんに代わって同作の主演を買って出た沢田さんが、実は糖尿病を患っていたというショッキングな報道……。これに対し、一部ファンからは「プライバシーの侵害ではないのか」と批判の声があがっているのだ。
女性週刊誌や写真週刊誌はその過激な報道姿勢が批判を受けることがある。対象になった人の仕事やプライベートに大きな影響を与えてしまうからだ。こういった報道はどのような経緯で生まれるのだろうか。またどのような考えのもと書かれているのだろうか。今回僕は某週刊誌の芸能担当デスクにお話をうかがった。
中将:今回の女性セブンの報道についてどう感じますか?
デスク:沢田さんご本人にとっては迷惑だろうなと思います。またファンの方が不快に感じられるのも仕方がないですね。でも、週刊誌はあくまでお仕事として情報を扱っているので、ネタがあれば書かざるを得ないんです。今回の記事についても複数の情報提供者がいるようですし、反響のありそうなネタだから書いたというだけじゃないでしょうか。
中将:今日び、まともな週刊誌がネタをでっちあげてまで書くことってありませんしね。今回の記事も真実かどうかは別にして関係者の発言を主体にしたものですし、沢田さんのことを持ち上げてるだけまだマシなのかもしれませんね。
デスク:もしかしたら沢田さんに好意を持っている人が書いたのかもしれませんね。記者にもそれぞれ思い入れってありますからね。
中将:悪口ばっかり書いてるけど実はその人の事が好きっていうこじらせファンの記者もいますからね(笑)。僕としては記者よりもタレコミをする人たちに悪意を感じます。
デスク:今回みたいに映画やテレビの関係者からのタレコミって多いですよ。「今〇〇で撮影してる」「××にトラブルがあった」って感じで、そこから記事になるケースはよくあります。
中将:業務上の守秘義務違反なんですけどね……ついついお小遣い欲しくなる人が多いんでしょうか。ちなみに今回の糖尿病のタレコミだとギャラはいくらくらいになると思いますか?
デスク:各社違いがあるので正確にはわかりませんが、今回のボリュームからするとせいぜい3万円ってところじゃないでしょうか。昔はもっと出たかもしれませんが最近は業界も厳しいので。
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タレコミをした情報提供者の個人情報は厳重に保護され、公になることはほとんどない。批判を受けがちな週刊誌だが、彼らが情報提供者の悪意をも一身に背負わされていることを考えると少し気の毒にもなっていくるというものだ。
なお僕は沢田さんの近況については身近な方から「最近もよく食べるしお酒も飲んでいる」とうかがっている。女性セブンが報じる「糖尿病」が本当かどうかはわからない。しかし、毎年のように数十本のコンサートツアーをこなしておられることからして、至ってお元気な状態であると考えるが、どうだろう。