「コロナに感染したら、大切な愛猫をどうすれば?」…だれにも頼れない時、不安にこたえるサービスが開始

太田 浩子 太田 浩子

 新型コロナウイルス感染拡大とともに、だれもが今日にでも感染するかもしれないという不安な状況になっています。もしもコロナに感染したら、入院は2週間以上になりそう…そのとき、大切なペットはどうしたらいいのでしょう?!

 ペット保険をあつかう「アニコム ホールディングス」(本社:東京都新宿区)が、そんな飼い主の不安を解消する「新型コロナウイルスに感染してしまった飼い主様が、隔離施設で生活する間や入院の間、そのペットを無償でお預かりします。」という「#StayAnicom プロジェクト」の受付を10日に開始しました。

預ける場合の手順は、
1. 申し込みフォームから申し込み
2. 感染者の濃厚接触をしていない人が、施設にペットを連れていく
3. アニコムの施設でペットのお世話をして、飼い主に返す
というもの。アニコムの獣医師を中心とした社員有志がペットのお世話をしてくれ、アニコムのペット保険に加入していなくても受け入れてもらえます。

SNSでは、
「ありがとう!」
「なんて素敵!猫はコロナウイルスに弱いみたいだから万一のことがあったら利用したいです。」
「なにこれ、めっちゃありがたい」
「不安な気持ちを和らげてくれるありがたいプロジェクト 預かって下さるスタッフの皆さんの不安と負担を増やさない為にも 利用せずに済むよう まずは自分が感染しないよう努めねば」
「私もコロナになったら猫どうしたら良いんだ絶対コロナかかっちゃ駄目だって不安になってたから#StayAnicom嬉しすぎる。」
と感謝の声があがっています。

 飼い主の不安を受けて、リスクもあるプロジェクトに舵を切ったアニコムホールディングスの担当者さんに、プロジェクトの詳細を聞きました。

 ──なぜ#StayAnicomプロジェクトをスタートしたのですか?

 オウンドメディアでも情報発信していたのですが、飼い主様のなかに「日本では今のところペットへの感染がないことは分かったけど、もし自分がかかってしまったら飼ってるコがどうなるかが不安です」という方がたくさんいらっしゃいました。社員もペットを飼っていたり、動物好きな人間が多いものですから、なにかお役に立てることはないかと考えているなかで、今回のプロジェクトの開始にいたりました。

 ──すでに申し込みはあったのですか?

 相当ご不安だったんだろうなというところなんですが、100件以上のお申し込みがありました。事前申し込み制ではないのですが、なにかあったときのために登録しておきたいという方も大勢いらっしゃいましたので、100人の方が切迫しておられるわけではありません。

 ──そうなると、確認するのが大変ですね。

 困っていらっしゃる方に届かないと、始めた意味がないので、ひとつずつ順番に確認させていただいてご案内をしている段階です。

 ──具体的にはどのような状況のコを預かるのですか?

 飼い主様が新型コロナウイルスにかかってしまって、だれもお世話ができないとか、知人にも預けるのが難しいという方を優先できればというところと、当社の施設に連れてきてくれる方をご案内できればと考えております。

 ──現在は施設に連れていける場合に限られるのですか?

 はい。連れてきてくださる方、当社社員も含め、すべての関係者の安全性を第一とする必要があります。そのためこうした方法で、まずは1件目を目指して走り出したところです。もちろん連れてこられない方もいらっしゃると思いますので、準備が整い次第拡大していければと考えています。

 ──アニコムの施設は何頭くらい受け入れられるのですか?

 今後変わることもあるかもしれませんが、今の段階では10頭を目安にしています。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース