妊娠中に発覚した夫の不倫、しかも相手の女性は既婚者だった… 私がシングルマザーになった理由

島田 志麻 島田 志麻

私たち夫婦は夫が1歳年下のいわゆる姉さん女房の形でスタート。当時の年齢が若かったためか、周りからは祝福の言葉よりも心配の声が多かったように思います。それでも大好きな夫と結婚し、自分自身も強くなっていこうと思っていた矢先に事件が起こるのです…。

あれは結婚式の2カ月後でした。

夫の当時の職業は飲食店の社員。お店の営業終了後、忘年会があり夫はそのまま出席していました。朝になっても帰宅しない夫を「また店でそのまま寝てしまったのだろう」と思った私は、朝食を持ってお店へ向かいました。

しかし、玄関は鍵がかかってて開かない。おかしいな?と思ってスマホに電話すると、着信音は店の中から聞こえてくる。何度か鳴らしていると、中から従業員の女性(以下A)が出てきました。

「○○(夫)寝てるよー」と言われ、不審に思いながらもその部屋に行くと眠っている夫とその側に誰かが寄り添っていたような痕跡。…さっきの従業員だ。と誰が見てもわかる状態でした。

その時はとても悔しかったのですが、私たちは結婚式をしたばかり。Aと夫両方に厳重注意し、二度と二人で会ったり連絡を取り合ったりしないでほしいと伝えました。

夫を信用できず疑心暗鬼のまま過ごした半年後、私の元へ赤ちゃんがやってきてくれました。この大切な命を守ろうと心に決めたその時、またもや夫に不審な動きが。

なんと、夫はAと続いていたのです。夫の誕生日も夫が出勤のときに店舗までわざわざAが行き、手作りのシュークリームを手渡していました。その後のメールにも肉体関係があったことを表す文面がありました。

妊娠2カ月でこの事実を知った私は、妊婦だというのにショックのあまり1カ月で体重が7キロ減。医師には「つわりがひどい」と言ってごまかしていました。それでも「証拠を集めなくては」とメール画面を撮影したり、店舗前で張ってみたりと自分にできることは行いました。

全ての証拠が集まったところで、Aには司法書士を通じて内容証明書類を送付し、夫を問い詰めることにしました。最初は二人ともしらばっくれていましたが逃げられないと観念するとAは開き直って「1回関係を持ったら不倫なの?」と言ってきました。実はAは既婚者。Aの夫からも夫に対して慰謝料請求する権利があります。そのため、今回の不倫に関してはお互いが相殺する形になりました。しかし、AからもA夫からも何の謝罪もありませんでした。

それでも当時、離婚は選択しませんでした。

しかし、娘が産まれるまでも夫は他の女性と不倫をし、それが原因で職場を退職することになり収入が激減。そのため、娘が生後6カ月のときに保育園に預けて私自身が仕事を始めることになりました。何度も離婚と修復を考えましたが、娘と二人で笑って暮らせるようになりたい。そう考えることが多くなり、結果的に私たちは離婚することになりました。

私たち親の勝手でシングルマザーの子として成長している娘をみて、申し訳なく思うことも多々あります。それでも、娘と共に笑って生活する!というこの想いはこれからもブレることはないと思います。

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